
「みなと区民環境リーダー養成講座」の応用編が始まりました。温暖化にテーマを絞り、1ヶ月あまりに渡って深く学びます。
港区で環境活動を率先して行う人材を育てる「みなと区民環境リーダー養成講座」。今年度からは、テーマを絞って理解を深めようと、基礎編の修了者を対象に「応用編」が開催されることになりました。
応用編では、環境問題の代名詞とも言える地球温暖化問題に的を絞り、「港区の温暖化」をテーマに据えて、温暖化とヒートアイランド現象を様々な角度から深く理解し、実践的な行動を考えていきます。

全8回の第1回目が、9月27日に行われました。
テーマは、「持続可能性と温暖化」。港区環境課の今副芳明課長による開講挨拶の後、総合ナビゲーターであるNPO法人エコプラスの高野孝子が講義とワークショップを行いました。
最初は、参加者同士が打ち解けるためのアイスブレイク(ユニークな方法での自己紹介)。エコプラザまでの時間の長短によって並んだり、自分の趣味や実践している環境行動などを紙に書いて次々と相手を変えながら自己紹介し合うと、みるみるうちに緊張が溶けて話が盛り上がり、和やかで活発な雰囲気が生まれました。
続いて、「持続可能性」について講義。人口の伸びより大きな資源消費が様々な問題を引き起こしている現状をスライドを用いて紹介し、後の世代への影響と今の世代の中での格差という「時間的公平と世代内公平」の両面でとらえる必要があることが強調されました。
そして、対策の考え方として、「技術万能」と「自然に帰る」という二つの考え方があることを踏まえ、それらを両極にしてどの立場をとるかという演習を5つのグループに分かれて行いました。
各グループは議論を活発に行い、「技術だけでは救えない」「技術開発の余地はある」「ライフスタイルの変化が必要」など意見が活発に出されました。
応用編は、今後、ヒートアイランドや省エネの専門家などを講師に招いて11月6日まで行われます。