3月末の3日間、新潟県南魚沼市清水地区で、岐阜や大阪からも子どもたちが集まって、雪と思いっきり近づく生活キャンプを行いました。(*写真はクリックすると大きくなります)
3月29日から31日にかけて、今年の連続キャンプの最後、雪をテーマにしたキャンプが、南魚沼市清水地区にて行われました。
小学校5年生から高校1年生までの参加者16人(男11、女5)は、地元南魚沼市はもちろん、埼玉、神奈川、東京、岐阜や大阪から集まりました。
清水地区の人たちがサポートと指導にあたり、同じ南魚沼市栃窪地区の男性や、東京からの6人の学生ボランティアもスタッフとして子どもたちを支援しました。
冷たい雨の混じる降雪の中で始まったキャンプは、民宿やまごでまずは開校式。生活班ごとに名前と目標を決めて、いよいよキャンプ地へ。「城ノ越」と呼ばれる場所で、雪の下にはだんだん畑が広がります。テントを張り、トイレを作り、少しずつ生活の場を整えます。
ここでの生活は、何にでも雪を使います。料理にもお尻を拭くにも、イスもテーブルも、全部雪です。
一斗缶を利用したコンロで火をつけるのは大変です。それでも初日はスタッフより早く熱々の鍋を完成させました。
緊張の夜は・・・寒い〜。全然眠れなかったという人と、熟睡したという人と、あれこれでした。
2日目はピカピカの晴天!
地元の山岳救助隊長の小野塚高一さんの案内で、カンジキをつけて山を登ります。
途中、リスやウサギ、テンの足跡があり、小野塚さんが動物の生態について教えてくれます。ウサギのわなも実演してくれました。
「自分は小学5,6年生の頃からこうしてウサギを獲っていた。あの頃はものすごくいたんだけれど、このところ激減した。気候変動が関係していると思う」と小野塚さん。
苦労して登った山道では、雪の上の模様や雪の溶け方など、いろいろな発見がありました。そして、とても美しい光景でした。下りは、小野塚さんの指導で、豪快な尻滑り!誰もが楽しみました。
テント地に戻り、アイスクリームを作ったり、灯籠や「秘密の友だち」への贈り物を作ったり。夜はBBQで盛り上がりました。ダッチオーブンで作った焼きリンゴが登場し、最後はみんなでマシュマロを火であぶりました。
寝袋の使い方やテントの張り方で暖かく眠れることを教わり、2日目の夜は全員、前日よりもよく休みました。だんだん暮らしに慣れていきます。
最後の日は雪!テントの上に5センチくらい雪が積もっていました。キャンプ地を撤収し、出たゴミを見て普段の暮らしよりうんと少ないことを実感。
荷物を持って村に戻り、郷土料理の「チマキ」作りを民宿やまごのお母さんとおばあさんに教えてもらいました。
最後に出された感想の幾つかは次です。
・学校ではしばられた生活をしているけれど、雪山で解放された
・自然は人に生かされていて、人は自然に生かされている
・トイレとか、まな板とかいつも買っているものが、作られたものじゃなく、自分で作るというのが新しいなと思った
・いつもの生活がいかに便利か実感した
誰にとっても新しい体験と発見がありました。大変なこともあったけれど、それをやりのけたことがきっと自信になったと思います。
みんな新しい友だちを作って、ちょっと興奮気味のまま家路につきました。また会おうね!