ワラビと言えば、ゼンマイやコゴメ(コゴミとも)と並んで有名な春の山菜です。今この時期に採れるのは、標高の高い栃窪と言えどもごく限られた場所だけ。本当に特別な時間でした。
連れて行っていただいた祐子さんの田んぼは、土地改良がなされていない…つまり土木工事で整えていない、いろいろな形をした「昔のままの田んぼ」でした。
畦の斜面では、大人の腰ほどにものびた草をかき分けると、食べるのにちょうどよい、葉が広がる前のワラビが顔を出します。日陰のものほど茎の色が茶色く、それがおいしいワラビだと教わりました。
一方、子どもたちはカエルやバッタに夢中!!今の時期はオタマジャクシから大人になったばかりの小さいカエルがピョコピョコ、ピョコピョコ…数えきれないほど飛び跳ねています。「カエルだ〜!」「あっまたカエルだ〜!!」「あっまただ〜!!」…子どもたちの無邪気な声がとても微笑ましく響いていました。虫のついでに草むらの中でキイチゴも発見し、味見してみる場面もありました。