うねから作る大根!初めてくわを持った参加者の挑戦。

教わりながら作った2本のうね。1本は、大根の種を見るのも初めての参加者が、何も教わらずにまいてみました。無事大根を収穫できるのでしょうか?…それ以前に、芽は出るのでしょうか??収穫は次回です。
2008年8月23日、新潟県南魚沼市栃窪集落で、今年度から始まった休日農業講座「山の上のかあちゃんの畑と料理」の3限目が行われました。
今にも雨が降り出しそうな曇り空、秋の気配も漂う涼しさの中、東京から30代ー40代の大人6人、4歳ー8歳の子どもたち6人、市内からも20代1人が参加し、うね作りや大根の種まき、夏野菜の収穫を体験しました。

 「どうやってまこうか?」穴を掘っては埋めまた掘って。穴に入れた種をまたとり出してみたり…おいしい大根を収穫する姿だけを思い描きながら、種をまきます。
「どうやってまこうか?」穴を掘っては埋めまた掘って。穴に入れた種をまたとり出してみたり…おいしい大根を収穫する姿だけを思い描きながら、種をまきます。

栃窪集落センターで行われた開講式では、前回も参加した人も多く、とても和やかに始まりました。
畑では、耕して平らにならされた一画が参加者を待っていました。講師の桑原祐子さんに教わりながら、6メートルほどのうねを2本作りました。端と端に棒を立て、ひもを張って目印にしながら、なんとかまっすぐにしようとがんばりました。一緒に来た子どもたちもくわをにぎってみました。
うねができると、まず1本目は何も教わらずに参加者だけで種をまきます。「何でも教わってやっていたら覚えられないから」という桑原さんの教育方針のもと、参加者は種を目の前に話し合いました。そして、うねをそれぞれに割り当てて、思い思いにまいてみることにしました。種をまく位置、土を掘る深さ、1つの穴に何個まくかなど、慎重に作業を進めていました。みんながまき終わった後、2本目のうねで桑原さんが模範解答をしました。その仕組みと知恵に思わず「なるほどー!」と納得する参加者でした。
種まきが終わってから、同じ畑で育ったナスとカボチャを収穫させてもらい、集落センターに戻りました。

 「目を皿にして」ごちそうを見比べます。「どれを食べようかな〜!?」
「目を皿にして」ごちそうを見比べます。「どれを食べようかな〜!?」

この後は調理実習を行う予定でしたが、時間の都合で野菜から調理まで桑原さん作となりました。ズラリと並んだ計18品のおかずの原材料のうち、自家製でないのは肉、豆腐、牛乳、卵、みそ以外の調味料、だけだそうです。今回は集落の笛木くらさん作のおかずも並び、参加者は目移りしながらおかずを盛りつけていました。

午後は、午前とは別の場所にある桑原さんの畑へ歩いて行き、ピーマンやナス、トウモロコシなどの収穫を体験しました。野菜は桑原さんの家の車庫に集め、みんなで山分けさせてもらいました。前の日に祐子さんが収穫したユウガオやメロン(甘いウリ)も追加され、新鮮な有機栽培の野菜で袋いっぱいのおみやげができました。

[参加者のふりかえりコメントから]
・実際に土にさわって畑の作業をして、食べ物が長い間手をかけられて自分たちの食卓まで来ているんだということがわかった。(30代女性/東京/2回目)
・今日まいた種を今度収穫できるのも楽しみ。食物に対する考え方が変わってきたと感じた。(40代女性/東京/初参加)
・何と言ってもやっぱりお昼がおいしかった。こういう地域の料理は、東京にいたら到底味わえない。(40代男性/東京/3回目)

次回はいよいよ最終回!4限11月1日(土)ー2日(日)です。
1日目…1限で植えた大豆や今回種まきした大根の収穫、笹団子やみそ豆作り。
2日目…栃窪集落の大収穫祭に参加。

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