
木辺に春と書く文字通り春の花「椿(ツバキ)」。栃窪では「ユキツバキ」が満開です。
田んぼの雪がとける今頃、山では「ユキツバキ」が咲きます。品種改良された園芸品種と比べると地味ですが、春を感じさせてくれる代表的な花の一つです。
写真は、栃窪から樺野沢という集落へ通じている道のほんの脇の斜面で撮影したものです。足元にはあちらこちらにスミレも咲いていました。

テーマ:
「産むということにまつわる地域に根ざした教育−オーストラリア最北端の 町、ダーウィンから」
4月11日に、地域に根ざした教育のネットワークオフ会を行いました。このネットワークのメンバーの野口扶弥子さんが、”産 む”ということをテーマに、お話しくださいました。
オーストラリアの地理、風土などについての簡単な説明のあと、ご自身がオーストラリアで二人の子どもを出産された体験を交えながら、オースラリアの先住民族アボリジニやダーウィ ンという街での暮らしについて話してくださいました。アボリジニの人びとの出産に関する現状の紹介を通して、産むということ、地域に根ざした知恵がどのように人間の自然観や生き る力とつながっているのか、興味深いお話を聞くことができました。助産師、企業人、教育関係者、学生など、様々な参加者からも、それぞれの体験からの話を聞くことができ、興味深い会となりました。
PBFの勉強会では、いろいろな土地の食べものをつまみながら、というのが恒例になっています。今回は、高野がバリ島で買って来たバリコーヒー(泥コーヒー)、野口さんが出張でいらしたドイツで買って来られたイースターの卵の形をしたチョコレート、中東の伝統菓子のマラビ(ミルクプリン&ローズウォーターシロップ)、パレスチナのドライフルーツを味わっていただきました。
○話題提供者プロフィール:
野口扶弥子(のぐちふみこ)
NPO法人 持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)事務局
外資系金融機関に勤務の後、オーストラリアのグリフィス大学環境教育学修士 課程に留学。人間が自然の一部であるという価値観を持つアボリジニに魅か れ、研究も兼ね、伝統知を取り入れた日本人向けエコツアープログラムをゴー ルドコーストのツアー会社で企画。その後、先住民族が多く住む都市、ダーウ ィンに移住。2人の子どもをそれぞれ助産院・自宅で出産し、人間が自然の一 部であることを体感し、先住民族のことと自分の体験が重なった。ダーウィン では、コミュニティラジオ局の日本語放送を運営しながら、ダーウィン自宅出 産の会で、「バース・チョイス(産む選択権)」確立に向けた運動や、シュタ イナー教育に関わる。2003年より日本在住。