ハス田んぼで生き物調べを行ったあと、アカハライモリやドジョウ、タヌキモなどを観察用の容器にいれ、スケッチを行いました。
2009年度「栃窪いきものプロジェクト」の第3回が、8月1日(土)に行われました。
参加者は、合計20人。 栃窪小学校の児童と父兄、教員のほか、集落の人、東京から栃窪に遊び来ていた親子などでした。
開始して早々に雨が降り始め、傘をさしながらの生き物調べとなりました。
まずは小学校裏のハス田んぼで、集落の人が作った生き物の逃げ場になる穴を調べました。子どもたちが網で穴の中のモや泥をすくうと、コオイムシ、アカハライモリ、ドジョウ、オタマジャクシ、マルガタゲンゴロウ、タヌキモ、ミズオオバコ、などがいました。
穴を作るまではハスが一面をおおいつくしていましたが、昨日は穴の水面からタヌキモとミズオオバコの花が顔を出して咲いていました。「少し手を入れただけでこれだけの環境の変化があるとは」と、講師の深沢さんもおどろいていました。
タヌキモは茎のあたりに持っている袋で微小動物をとらえる食虫植物で、穴を作って観察を始めてから確認されました。希少種であるという深沢さんの説明を聞き、大人たちも興味深げに観察していました。
雨足が激しくなったため、観察した生き物を専用の容器に入れ、集落センターでスケッチをしました。父兄や教員も子どもたちと一緒に、実物を見ながら生き物を描きました。
描き終わったものをみんなで見比べ、同じ生きものを描いていても、とらえている視点が異なっていることがわかりました。深沢さんは「例えばイモリを描くとき、どうやったらイモリに見えるかを考える。それは頭の中で何をもってイモリを『イモリ』と見ているかということ。何回も描いて練習していると『ここをこう描けばイモリになる』ということに気づく」と説明しました。
参加者からは、「栃窪に食虫植物があったとは知らなかった」「スケッチで、他の人と描き方の違いがありおもしろかった」「生きものをつかまえている時の、子どもたちの活き活きした姿が印象的だった」などの感想が聞かれました。