やまざとの食と暮らし講座 山菜は春の山の楽しみ

首都圏や県内からの参加者11人が、山菜の採り方や食べ方を地元の名人に教わりました。
2010年度最初の「やまざとの食と暮らし講座」が、5月5日に南魚沼市栃窪集落で開かれました。首都圏や県内に住む会社員・主婦など11人の参加者が、山菜の採り方、アクの抜き方や保存の仕方などを、地元の名人たちに教わりました。

雪が残っている田んぼのあぜで、出たばかりのフキノトウを発見!
雪が残っている田んぼのあぜで、出たばかりのフキノトウを発見!

はじめに、地元の山菜採り名人・笛木健作さんと、2時間半ほど散策をしました。アスファルトの道路から農道を通り、田んぼのあぜや林の中を歩きながら、健作さんは、山菜や食べられる野草、花が美しい山野草など約20種類について詳しく説明してくれました。そのうち16種類が食べられるもので、フキノトウ、コゴメ、ウド、ゼンマイ、ミツアバケビの芽などでした。タネツケバナやワサビナなどは、そのまま食べられるということで、参加者はその場でかじってみました。道端や田んぼのあぜなど至る所で目にするタネツケバナが「食べられる」と聞いて、特に地元周辺からの参加者はおどろいていました。

昼食は集落の料理名人、笛木くらさん・笛木和子さんの手作りランチでした。
採りたての山菜を使った天ぷらや和え物、地元の食材がふんだんに使われた料理が20品ほど並びました。参加者はそれぞれの料理に手をのばしながら、「家族にも食べさせたい」「自分もこういう食事を出したい」など、会話を弾ませていました。
食事の後に、採ってきた山菜をブルーシートの上に広げ、鑑定会を行いました。健作さんが食べられないものを取り出すのを、参加者は照れくさそうに笑って見ていました。
その後、くらさんと和子さんも加わり、参加者が採って来た山菜を見ながら、処理の仕方を説明しました。昼食で2人が出してくれた料理が好評で、特に女性の参加者が、作り方を詳しく聞いていました。

採ってきた山菜の名前や種類を、名人から詳しく教わりました。
採ってきた山菜の名前や種類を、名人から詳しく教わりました。

参加者からは、「山菜や野の植物ひとつひとつに名前があり、素晴らしいと思った」「暮らしの中に自然に山菜があることを感じた」「季節やゆとりを感じた」「お昼ごはんがおいしかった」などの感想がありました。

晴天に恵まれ半袖で過ごせるような暑い日でしたが、雪ぎえが遅かったために早春から晩春の花々が咲き誇っていました。