2010年6月12-13日に、首都圏からの参加者7人が、苗の植え直しや田の草取りなどを体験しました。
6月12-13日に、2010年度の休日農業講座「田んぼのイロハ」の草取りの講座が開かれました。参加したのは、首都圏の社会人7人です。座学では、米作りに欠かせない水について学び、実習では、低温被害で育たなかった苗の植え直しをメインに行いました。
初日は、地元の笛木晶さんを講師に、米作りにおける「水」をテーマにした散策と座学を行いました。散策では、上杉謙信が関東出兵のために通った栃窪峠の古道を歩き、栃窪集落のシンボルである「たる山」に登りました。標高736メートルの頂上には何種類ものチョウが乱舞していました。参加者は栃窪集落の田んぼや水源などを実際に眺めながら、米作りのかんがいについて説明を聞きました。座学では、集落中の水源8カ所を地図で確認し、それぞれの水源の様子などを聞きました。
2日目の実習ではまず田植えをしました。
前回5月16日に植えた苗は低温被害で生長が見込めなくなったため、イロハ田んぼは代かきをして整地し直されていました(http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=14&aid=876)
今回の参加者には田植え経験者が多く手慣れていたからか、午前10時前に苗を植え始め、2時間足らずで1反以上の田植えを終えました。
田植え後は、すぐ隣の無農薬田んぼで草取りを体験しました。講師の桑原一男さん・信子さん夫妻は、両手のひらで田んぼをかき混ぜるようにして草を手早くかき集め、泥に埋めるやり方を実演してくれました。さらに一男さんは、昔の人が考え出した「くるま」という手押し車のような道具を使った除草や、今年から試みているチェーンを使った除草も紹介してくれました。参加者は雑草が多そうなところをねらってバラバラに田んぼに入り、昼食になるまで草を取り続けました。
ふりかえりでは参加者から「草取りと聞いてただ草を抜くだけかと思ったら大変な作業だった」「小学校の時に田植えと稲刈りだけやったのはいいとこ取りだったのだと思った」「苦労してお米が作られていることを知れてよかった」などのコメントがありました。
無農薬の米作りにおける草とのたたかいは、この後、田んぼを囲むあぜでも続きます。