‘10生きものプロジェクト第3回報告

7月31日(土)、生きもの調べが行われました。スイレン田んぼや側溝、沢、ため池などで生きものを観察しました。
7月31日(土)に、南魚沼市栃窪集落で今年度3回目の「栃窪生きものプロジェクト」が行われました。気温31度と、立っているだけで汗ばむ暑さの中、村内外から17人が参加しました。小出高校教諭の深沢和基さんを講師に、集落内を散策しながら生きものの観察を行いました。

清水が流れ込むため池で次々に見つかった、サンショウウオの幼生やオタマジャクシ。イモリもいました。
清水が流れ込むため池で次々に見つかった、サンショウウオの幼生やオタマジャクシ。イモリもいました。

今回は、毎回観察しているスイレン田んぼの他、神社近くの沢、清水が流れ込んでいるため池などで生きものを観察しました。昨年たくさんの数を確認していた水生植物の花が少ししか見られず、講師の深沢さんは「どうして今年少ないのか理由はわからない。天気がよくなかったのか。水面にアオミドロが繁殖して光が届かなかったこともあるかもしれない」と話していました。
ため池では、オタマジャクシやサンショウウオの幼生を観察しました。大きなヤマアカガエルやトノサマガエルと思われるカエルもいて、深沢さんは「カエルのような弱い生きものが大きいことが栃窪の自然の豊かさだ」と説明しました。
また、ため池の周辺では様々な種類のトンボも観察することができました。小学生の頃トンボの研究をしたという村の人がルリボシトンボを網で捕まえてみせると、子どもたちは「トンボが捕まった!」といっせいに集まり、熱心な様子で観察していました。
移動中は、セミやトンボの様々な大きさの幼虫の抜けがらをいくつも発見し、子どもたちは手のひらに山盛りに集めていました。それを見た60代の村の男性は、ふりかえりの際「子どもの頃、今の時期の通学時は、ため池がある家の外壁にヤゴがたくさん羽化しているところを見た。今日もそういうものが見られるかと思ったが、羽化の途中のものはいなかった」と話していました。

カナヘビを捕まえた村の子どもたち。
カナヘビを捕まえた村の子どもたち。

他に、ふりかえりでは「ヤゴの抜けがらを見つけて楽しかった」「サンショウウオの多さにあらためておどろいた」などの感想や、「カエルは生きている虫しか食べないのか」などの質問もありました。質問について深沢さんは、「動いているものをエサとして認識するため、生きている虫を食べることになる」と答えていました。