
11月12-13日、清水集落で「奥山の秋の暮らしと食を学ぶ・その2」を開催しました。首都圏や静岡県、長野県からの8人が参加し、奥山の暮らしや食を楽しみました。
新潟県南魚沼市清水集落で2011年11月12−13日、「奥山の秋の暮らしと食を学ぶ・その2」を行いました。参加したのは8人。首都圏の学生や会社員などに加え、静岡県のお茶農家の方や長野県栄村の秋山郷に2年前にIターンした方など多様なメンバーが集まりました。

清水集落のみなさんが2008年から村をあげて取り組んでいる原木ナメコの収穫や栽培現場の整備作業などを行い、晩秋の奥山の自然やそれを活かした暮らしとともに、集落の将来に向けた清水の人たちの思いにも触れることができました。
1日目は3カ所栽培現場の内2つ、2日目は残り1つのブナ林を巡り、ナメコを収穫しました。盛りは過ぎていたため、参加者は宝探しをするように原木1本ずつを丁寧に探し、2日間で約3キロのナメコを収穫できました。2日目は山の中で広範囲に散らばっている現場を結ぶ作業道の整備もしました。
林の多くの木々の葉は落ちており、木々の幹と枝のシルエットの中にまだ真っ赤に葉をつけたカエデが鮮やかでした。足下には何層にも落ち葉が重なり、ふかふかのじゅうたんが敷いてあるようでした。参加者は、原木に出ているナメコはもちろん、ブナの実や山ブドウなど奥山の秋の実りの採取も楽しんでいました。
夕食の山菜料理や昼食のケンチン汁など、清水の素材を活かした手間のかかった食事を、参加者は「豪華ではないけれど、この上なくぜいたくな食卓だ」と感動しながら、食べていました。
最後のふりかえりでは、「ナメコの美しさに感動した」「ナメコの収穫がこんなに大変だとは思わなかった。周りの人たちにもこの経験を話していきたい」「7月の新潟・福島水害の影響での地形の変化にとても驚いた」などの感想がありました。
また、5年ぶりに清水に訪れた参加者は、「清水の情景や水の音は変わらず、懐かしさを感じた。そして、6年前にも同じように清水にどうやって人を呼ぶのかを話した。しかし、5年間でナメコを軸にした取り組みが着実に進んでいて、大きな変化を感じた。今後も一緒にやっていけたらとうれしい」と話していました。
晩秋の清水の自然や暮らしを、清水に暮らす人たちとじっくり楽しむ1泊2日となりました。