「もっとつながり、語り合おう」 場の教育(PBE)の国際シンポジウムで活発な議論

国内ゲストの、東京工業大学の桑子敏雄教授は、「空間の履歴」を題材に、その場には積み重ねられた記憶があり、それを見い出す町歩きから、地域の再構築があると実例を元に話しました。

北海道教育大学の大森享(すすむ)さんは、公教育の分科会で自らの小学校教師として取り組んだ東京都内での地域再発見活動などを紹介。児童公園などを見て回り、子どもたちが改善点を見つけ、提案し、実際の改善につながった例などから、社会との関わりの原体験を提供する教育の必要性を訴えました。

講師の意見を聞くだけでなく、分科会やランチミーティング、懇親会などで参加者同士が積極的な意見交換をしました。参加した人たちからは、「生きている場で豊かに過ごすために必要な事は、地元の長老の言葉や、自然の中で得た感動なのだと思いました」、「冒険教育の分科会に参加して、用意された楽しみと、自分で見つける面白さの違いについて考えさせられました」などという声が寄せられました。

研究会の企画検討委員の一人、安藤聡彦埼玉大学教授は「持続可能な新たな社会づくりには、新たな教育を生み出すことが必要ではないか。多様な『場』について豊かに語り合うこと。さらに場の教育の明確化、そしてその実現に向けた戦略が必要なのではないか」と、課題を提示しました。

シンポジウムの講演や討論の内容を収録した報告書が出来ました。ご希望の方は住所、氏名、連絡先とともにエコプラス(info@ecoplus.jp、03-5294-1442=fax)までご連絡下さい。

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