ルム村で温かく迎えていただきましたーーヤップ島プログラム2016

ラモトレック諸島出身のルーカスさんによる、ココナツフレークと砂糖を煮詰めた「キャラメル」作り
ラモトレック諸島出身のルーカスさんによる、ココナツフレークと砂糖を煮詰めた「キャラメル」作り

いつものことですが、予想外のことが多々起きます。今回は、ヤップ島から東に1,000キロも離れたラモトレック諸島出身のおじいさんが、カヌー航海の際の保存食であるココナツのキャラメルのような食べ物の作り方を教えてくれました。ヤップ本島の人もよく知らない作り方です。

星を見て太平洋を駆けったミクロネシアの魂にふれる機会でした。おじいさんはラモトレック諸島の光景を懐かしそうに語り、海面上昇でタロイモが作れなくなるなどの影響が出ていることなども語ってくれました。

深く観察し、よく話をすれば、次々に広がる世界が、ありました。

参加者は、何事に関しても便利になり、いつもネットにつながっている日本を離れ、カメラではなく自分の目でものを見、迎えてもらった家のメンバーや友人とじっくり話し合う機会を通じて、「幸せとはなのか」を改めて自分たちに問いかけていたようです。

ルム村に以前滞在したことがある参加者の一人が、今年初めに若くして病気で亡くなりました。地元の人たちは、プログラムの後も交流を重ねた彼女のことを良く覚えていて、「素晴らしい人だった」と思いで話を涙を流しながらしてくれていました。
今回も、ヤップのみなさんが注いでくれたやさしさは、参加者にとってかけがえのない宝物となりました。