南魚沼市清水集落の奥に、小さなテント村が出現しました!

テントをはり終える頃には、すっかり夕方になってしまいました。

集合した子どもたちは、自己紹介の後2グループにわかれて、それぞれグループ名・分担・ルール・目標等話し合いました。初対面も何のその……キャンプの場所に着く頃にはすっかり打ち解けていました。帰る頃には、以前からの友達みたいに仲良くなっていることでしょう。
まだまだ積雪は1メートルから多いとろで2メートル以上ありますが、春の陽射しを感じられるようになりました。
今頃になると、田んぼの上の雪は上の写真のようところどころボコボコ掘り起こされたりしています。
昔いろりがあった頃は、冬の間にたまった灰を、おじいちゃんが雪の上にまいていました(別におじいちゃんと決まっている訳ではないのですが、たいていおじいちゃん)。こうすると掘り起こさなくても灰色のところだけ早く雪が融けるんですね。たまった灰も無駄にならない訳です。この灰はこれから出て来る山菜の灰汁抜きにも大活躍!昔の人の知恵にただただ脱帽です。
3月13日、第2回目になる評議員・運営委員会が開かれました。TAPPOの2007年度の活動と2008年度の計画について報告後、各委員の専門の立場から意見が交されました。他にオブザーバーとして集落や市役所の方も数名参加して下さいました。
出席して下さった委員のみなさん
*以下敬称略、五十音順
評議員
岡田武史(サッカー日本代表監督)
粕谷卓志(朝日新聞社編集担当兼東京本社編集局長)
北野日出男(日本環境教育フォーラム会長)
土田茂(新潟県南魚沼地域振興局長)
運営委員
小野雅子(南魚沼市立栃窪小学校長)
小野塚高一(南魚沼市・清水区長)
高野孝子(エコプラス代表理事)
峠英男(南魚沼市・樺野沢区長)
野沢恒雄(新潟県南魚沼地域振興局農林計画課長)
笛木健作(栃窪区副区長)
笛木三郎(栃窪区在住)
笛木実(栃窪区老人会「多留山くらぶ」会長)
笛木晶(栃窪区長)
米山豊(南魚沼市企画政策課)
渡邉正夫(南魚沼市立後山小学校長)
また、ボランティアスタッフとして栃窪地区より
日熊恵一さん、笛木隆多さん、笛木大地さん
みなさんお忙しい中本当にありがとうございました!
桜の開花予想も発表されて、世間は「あと数週間でお花見♪」という季節になりました。けれどもここでは昨日も雪が降り続き、3日の日誌で紹介した雪解けのスジも消えてしまいました。
今日は栃窪集落のおばあちゃんたちの週に1回の「お茶のみ」の日です。「しょーしい(恥ずかしい、という意味)から」と写真はありませんが…
「お茶のみ(要はお茶会なのですが)」はおばあちゃんたちが適当にそこら辺の家に集まってお茶を飲みつつ世間話をする、かなり重要な(彼女らにとっては)慣習です。社交の場であり、情報収集にこれ以上の機会はありません(ここでの情報をバカにしてはいけません。すごいんです)。そして基本的におばあちゃんだけ。いつも集まる仲間を「茶飲み衆(ちゃのみしょ)」と言います。
これが冬になると雪でちょこちょこ外出するのが面倒なため、週に1回集落センターに集まろう、ということなんだそうです。
2008年2月3日(日曜日)、新潟県南魚沼市の栃窪集落にて行われたやまざと活性化のイベントには、大勢の人が各地から集まりました。
南魚沼市栃窪地区では、平成19年度に文科省の委託事業として、夏・秋・冬の3回に渡って、小中学生を対象とした2泊3日の「とちくぼショートステイ」プログラムを実施してきました。栃窪という「地域」に根ざした暮らしや文化、伝統を題材に、人と自然の関係を体得する中で、「生きる力」を感じてもらおうという企画でした。
2月3日は、その活動を振り返りながら、自然体験活動や地域再生に広い視野と経験を持つ方々と共に、今後の日本の地域社会のあり方を話し合う場でした。
特別ゲストは、ホールアース自然学校代表の広瀬敏通さん、グリーンウッド自然体験教育センター代表理事の村上忠明さん、立教大学の阿部治教授、TAPPOプログラムに何度も参加した経験を持つ環境アーティストの宮部浩司さん。
栃窪集落センターには、南魚沼市の各集落のほか、越後湯沢町や燕市、中里、東京都などから、総勢53名が集まりました。
エコプラスの高野による短期山村留学の様子の報告のあと、各ゲストから事例報告や話題提供がありました。
広瀬さんは、ホールアース自然学校の取り組みや全国各地で地域を元気にしている活動事例を紹介。
村上さんは、長野県泰阜村で20年にわたって手がけている山村留学をいくつかの視点から分析し、課題や希望などの持論も展開してくれました。
阿部教授・小野校長からは、地域作り・環境教育の現状などについて学校側の視点で栃窪小とTAPPOの関わりの意味などについて発表がありました。
休憩を挟んで、参加者を交えたゲストとのディスカッションが行われ、終了。
話しあうには十分な時間が取れませんでしたが、多くのみなさんから「参考になった」「大切な話しだった」との声が聞かれました。
その後の交流会には35名が加わり、夜遅くまで会話が弾んでいました。
エコプラス事務局長大前は、「人が財産。人が会う場が財産。そう感じました」と話します。
地域や行政、教育、観光、親など、様々な立場の人たちが交わって、地域をどうするのかと話しあう場が持てたことはとても価値があったと思います。
具体的な一歩につながるよう期待し、かつ行動したいと思います。