日本人はなぜ『宝石』を捨てて『砂利』を拾うのか・・カールベンクスさん

カール・ベンクスさん(Karl Bengs)

 ドイツ・ベルリン出身。Fresco(フレスコ)・家具職人の父の下で育ち、日本文化に関心を持つ。空手を学ぶために日本大学に留学。日本の民家に強く惹かれ、古民家をドイツに移築する仕事を始める。のちに新潟県十日町市竹所で現在の自宅となる古民家を再生。日本で再生した古民家は50軒を超えます。

ベンクスさんは、日本の民家が持つ価値を「宝石」と呼び、古民家が焼失することは地域のアイデンティティの喪失であるといいます。古い建物を活かし、現代に求められるエネルギーの節約や住む人の健康への配慮も取り入れて、保存しさらに発展させることを目指しています。

新潟県十日町市竹所集落の古民家

自宅がある竹所集落は、十日町市の中心部から1時間近く山の中に入った場所。いくつもの民家をよみがえらせ、新たな住民とともに地域の人々が、一緒に田んぼを耕し、収穫を祝う、新たなコミュニティが生まれています。

1993年、新潟県十日町市竹所で現在の自宅(双鶴庵)となる古民家を購入、再生に着手する。

1998年、カールベンクスアンドアソシエイトを設立。

旅館を改装したベンクス事務所

2010年、松代の歴史ある旅館を買い取り再生。『まつだいカールベンクスハウス』と名付け、事務所を移す。

2016年、日本での古民家再生数が50軒に。

 

 

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