今年最後の休日農業講座「田んぼのイロハ」第5回を、2008年11月1-2日、新潟県南魚沼市栃窪地区で行い、稲刈り後の米づくりについて学びました。
2008年11月1-2日、今年最後の「田んぼのイロハ」第5回を行いました。参加したのは、北海道、埼玉、東京、千葉から集まった学生3人と社会人3人の計6人。稲刈り後の米づくりについて学びました。

午前中は降ったり止んだりしていた雨も、プログラムの始まった午後にはピタッとあがり、晴れ間が広がりました。
はじめに、稲刈りを終えた田んぼへ行き、来年の米づくりの準備である「田おこし」をしました。田おこしは、天地返しとも言い、稲刈りした後の稲の株をひっくり返す作業です。稲刈りで残った稲の株を土と混ぜ、分解を早めるために行います。
今回は、機械を使わずに、3本クワを使っての田おこしをしました。集落の人の無駄のない軽やかなクワさばきをお手本にしながら、雨でぬかるんだ土の上で、参加者はクワ使いのコツをつかもうと試行錯誤していました。参加者6人とスタッフ2人、集落の人2人で、1時間半で、約1反の田んぼの4割をやっと起こしました。
今回の座学は「刈取りから精米まで」がテーマでした。モミから玄米をはずす「調整」という作業をする機械などを見学した後、刈取りから田植えまでの作業を中心に話がありました。米袋ではなく俵を使っていた頃は、冬に翌年に出荷する分の俵を作っておいたものだとか、雪が降らない日にソリに米俵をつんで街に運んでいたという話など、牛や馬を使っていた頃の栃窪の冬の生活の話を参加者は興味津々で聞いていました。
夕食後は、ノルウェーからのゲスト、べェルゲ・ダーレさんのお話、交流会と続きました。
交流会では、参加者の学生たちと集落の20歳前後の若者たちを中心に、田おこしを全部終わらせようと盛り上がり、まだ星が輝く翌日朝4時半から田おこしが再開されました。この若者たちの様子に、わざわざクワを貸しに来てくれる集落の方もいました。途中朝食をとり、午前11時には見事1反の田んぼの田おこしが完了しました。

初めて手作業での田おこしをしたという20代の集落の若者は、「とても重労働だったが、仲間たちとなんだかんだ話をしながらやって、絆を深めることができ、幸せな時間だった」と話しました。
ベェルゲ・ダーレさんとウンネさんのお話は、こちらをご覧下さい。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=661
2日目の収穫祭の様子は、こちらをご覧下さい。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=660