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「夏休みリサイクル木工塾」が開催されました

材木について説明をしてくれる講師の工藤さん
材木について説明をしてくれる講師の工藤さん

7月28日(土)港区立エコプラザで、港区の家具職人の方々を講師に、親子向けの木工塾が開催されました。

毎年行っているリサイクル木工塾は今年も盛り上がりました。
港区に事務所を持つ工藤木工所の講師の方々3人に指導してもらい、11組の親子(子どもは小学校3年生から6年生)が小物づくりに挑戦しました。

みんな一生懸命作っています
みんな一生懸命作っています

作るものは小物入れ、貯金箱、小さな棚の3種類から子どもたちが作りたいものを選びました。
今年の素材は合板ではなく、あきる野市の森で出た間伐材。講座のはじめに、講師の工藤さんが、間伐とは何か、どうやって材木に仕上げていくのか丁寧に説明してくれました。ほとんどの子どもたちは、「リサイクル」よりも「物づくり」に興味を持って、今回参加をしたようでしたが、場合によっては捨ててしまう間伐材の活用について、すこしは関心を持ってくれたようです。

作業が開始すると、エコプラザ中にトンカントンカン金づちの音でいっぱいになりました。ほとんどの子どもたちは、なれない釘打ちにとまどいつつも、集中して取り組みました。じょじょに慣れて来て、親には手を出させずにすべて自分で作りあげる子どももいました。

あちこちで呼ばれて講師のみなさんは大忙し。打ち間違えたり、曲がったりで調整をしてもらいながら、2時間後には全員、完成させました。
最後は前に出て自分の作品を紹介し、終了。みんなできあがったばかりの大事にかかえて帰っていきました。

子どもたちに書いてもらったアンケートには、「電動ドリルを使ったことや、自分で組み立てたことが面白かった」というコメントや「リサイクルには色々な種類があり木を使うことがリサイクルになるなんて驚きました」というものもありました。

第3回環境リーダー養成講座開催

港資源化センター。中間処理の技術と現状を説明する港区清掃リサイクル課・田代係長。
港資源化センター。中間処理の技術と現状を説明する港区清掃リサイクル課・田代係長。

みなと区民環境リーダー養成講座の第3回の講義が行われました。テーマは「ごみとリサイクル」。講師は港清掃工場長の二階堂 久和さんと港区清掃リサイクル課事業計画係長・田代喜司郎さん。

 

前半は、二階堂工場長による講義。まず、ゴミ問題を考える上で、「ゴミは出す人が悪い。しょうがないから処分している」という認識を大前提に持ってほしいと語りました。

そして、港区におけるゴミ処理の現状を説明。わずかだが量は減ってきていること。プラスチックでも有害物質を出さずに焼却でき、さらに灰を溶かして「スラグ」として軽量化できること。また、焼却時の熱を発電にも回しているなど、処理技術が世界トップレベルまで進歩していることを解説しました。

新聞紙とチラシを選り分けている様子。受講生の多くが驚きました。
新聞紙とチラシを選り分けている様子。受講生の多くが驚きました。

一方で、こうした設備は財政的に東京だから可能で、地方都市では難しいという「格差」の問題にも触れながら、東京でも東京湾でのゴミの埋め立ては限界にきていること。これ以上のゴミの削減努力は家庭レベルでは難しいことなど、ゴミが飽和状態にあることを強調。生産者の意識が切り替わる必要があると語りました。(工場も見学)

後半は、田代係長が、リサイクルと中間処理の事情を説明。ペットボトル、びん、新聞などの紙類の選別や圧縮などの方法と量を紹介しました。また、ガスボンベが燃えるゴミとして出された場合に車両火災が発生しているなど、分別の不十分さの問題にも言及しました。

その後、港資源化センターを見学。びんを色ごとに自動的に選別する機械や金属の圧縮装置など処理の自動化の現状を見ました。しかし、色が分けにくいびんは結局目で見て選別しないといけないことや、紙の処理場では、新聞紙とチラシ類を人の手で選り分けている実状を目の当たりにして、受講生は驚き、担当者に盛んに質問していました。

振り返りとして、受講生からは「焼却処理は高度化しているのに、リサイクルは手作業。このギャップはなんとかならないか」「チラシは分けていた方がいいなら、あらかじめそう伝えてくれたらいい」「リサイクルのしやすさで商品に点数をつけたら」「消費者と事業者がともに考える機会が必要」といった声が出されました。

ゴミ問題は身近な問題だけに参加者の関心も高く、今後、環境リーダーとしてグループで何らかの取り組みを進めていく機運が生まれていました。