寒くなり、見つけられる生き物の数が減っていました。
2009年第6回目の「栃窪いきものプロジェクト」が、11月7日(土)に行われました。参加者は、地元や新潟県内からの人、首都圏からの「田んぼのイロハ」参加者など34人。集落を散策しながら、生き物の様子を観察した他、村はずれまでイノシシが田んぼを掘ったあとを見に行きました。
今回は、栃窪集落のイベント「とちくぼ秋のパノラマウォーク」の一環の「生態系観察会」としても行われました。
はじめに講師の深沢さんから栃窪の生態系について説明を受け、生き物調べへ出発しました。
小学校裏のスイレンの田んぼ、「清水端」のため池、定点観測をしている「桐木平」の田んぼ跡、の順番に移動しながら、生き物を観察しました。観察したのは、コオイムシ、ドジョウ、タニシ、オヤンマのヤゴ、アカハライモリ、トビケラの幼虫(筒状の葉)、ギンヤンマのヤゴ、ザトウグモ、オタマジャクシなど。
桐木平から集落センターへ戻りかけたところに地元の人がいて、「イノシシの掘った穴を見せに行こう」と誘ってくれました。村はずれの大狭間というところへ行ってみると、山すそからすぐ近くの田んぼの一画に、足あとや、鼻先で掘ったのではないかという、直径1メートルくらいの穴がありました。
深沢さんによると、「いい生態系」とは、たくさんの種類の生き物がいることと、大きいものがいること。栃窪は針葉樹・広葉樹の混交林で、多様な生き物が生きられる場所だとのことです。また、「イノシシは、今まで栃窪にはいなかった動物。生態系が変化してきているかもしれない」「寒くなり見つけられる生き物が減ってきていた」とも話していました。