「大根」タグアーカイブ

山の上のかあちゃんの台所に暮らしの知恵満載!

畑で収穫→料理→昼食→料理→試食、と作って食べての1日でした。料理をしながら、レシピや食材の保存方法なども教わりました。
今年度から始まった休日農業講座「山の上のかあちゃんの畑と料理」最後の講座が、11月1日ー2日に、南魚沼市栃窪集落で行われました。
プログラムには、首都圏からの会社員、3回目となる親子連れ、北海道の大学生の他に、ノルウェーから来日中のベェルゲ・ダーレさんとウンネさんご夫妻が参加し、11名で行いました。

10時に栃窪集落センターに集合し、顔合わせをした後、すぐに大根を収穫しに畑に向かいました。朝まで雨が降ったりやんだりしていたので、全員雨ガッパを来て行きました。

 4歳の男の子。教えてもらったとおりに大根を引っこ抜くために、葉っぱをまとめてつかもうとがんばっています。
4歳の男の子。教えてもらったとおりに大根を引っこ抜くために、葉っぱをまとめてつかもうとがんばっています。

前回大根の種をまいた参加者は、畑に着き立派に成長した大根の姿を見て歓声を上げました。まず講師の桑原祐子さんから大根のぬき方を教わり、それに続いて参加者も次々にぬいていきました。7月12日の講座で畑を見せてもらった際にうっかり大根をぬいてしまった4歳の男の子は、今度こそ堂々と大根を引っこぬけるということで気合い充分。葉先からぶら下げると身長ほどもある大根を、一生懸命収穫していました。
大根の他にも、昼食用に中国野菜のタア菜と人参を収穫させてもらいました。あまりにもおいしそうなのでその場でタア菜をかじってみた参加者がビックリ!「この葉っぱ甘〜い!!」どれどれ…と、みんなで青虫のようになって葉っぱをかじりました。

集落センターに戻ってすぐに、祐子さんの指示のもと、収穫したばかりの野菜を使い、お惣菜を3品作りました。大根の葉を捨てずに保存しおいしく食べる方法なども教わり、参加者は都会にはない暮らしの知恵に感心していました。
あらかじめ祐子さんが用意してくれた漬け物やけんちん汁、新米と合わせて、今回も旬の野菜がふんだんに使われた栃窪ランチが出来上がりました。

昼食の後は、笹団子とみそ豆を作りました。笹は7月12日の講座で集めたものを祐子さんが保存してくれていました。みそ豆は5月25日の講座で植えた大豆を使う予定でしたが、雨が続いて乾かず、祐子さんの大豆を使わせてもらいました。

 団子を笹で包んで、すげを巻きつけて結ぶ作業です。すっかり無口になってしまう参加者が続出しました。
団子を笹で包んで、すげを巻きつけて結ぶ作業です。すっかり無口になってしまう参加者が続出しました。

笹団子は、うるち米の粉ともち米とヨモギをこねて作った団子にあんこを入れて、笹の葉で包み、「すげ」というい草のひもで巻きます。この巻きつけ方は独特で、覚えるまでが難しく、何度も聞き直してやっていました。包み終わった団子は蒸し器で15分蒸し、その間にみそ豆を作りました。「鉄火みそ」とも言われる、カリカリに揚げた大豆に甘く味付けしたみそをからめる料理です。今回は時間の都合であらかじめ祐子さんが30分ほどかけて大豆を油で揚げておいてくれたのですぐに出来上がりました。
そうしているうちに蒸し器から笹の葉の清々しい香りが広がり、笹団子のでき上がりを知らせてくれました。さっそくみそ豆といっしょに試食しました。

今回もしょうゆや油などの調味料とすげ以外は、みそからすべての野菜、米やその粉まで、祐子さんの手作りでした。また、ヨモギや笹の葉は栃窪の自然のものでした。
参加者のみなさんは、「暮らしの知恵が活かされている料理が勉強になった」「昔からの知恵は理にかなっていてすごいと思った」などの感想がでました。ベェルゲさんウンネさんは「ノルウェーではカブの葉は捨てている。栃窪では大根の葉を捨てずに料理しているし、笹団子でも植物をいっぱい使っている」と、文化の違いについて話していました。

降りそうだった雨も降らず、無事に全4回の講座を終えることができました。

ついに大根が見えた!大根生長の記録2

8月23日の講座で種をまいてから39日目。とうとううねから大根の白い肌が見えました。

 大きく葉が広がり、しっかりとしています。小さな種だったことが信じられないほどです。
大きく葉が広がり、しっかりとしています。小さな種だったことが信じられないほどです。
 真上から見たところ。観葉植物にも引けを取りません。
真上から見たところ。観葉植物にも引けを取りません。

講師の桑原祐子さんに指導してもらって種をまいた方を観察しました。
外側の1番長い葉を測ってみると、約40㎝にもなっていました。葉はところどころ虫に食われていますが、とても元気です。

この調子で大きくなれば、11月には立派な大根を収穫することができるでしょう。

参加者のみなさんの大根報告/浅井さん、宮部さん編

「私がまいた大根はどうなったの?」
参加者のみなさんの大根の様子を報告します。

 参加者のみなさんがどうやってた根をまくか相談した場所に、大根が育っていました。種を袋から出して分けたときの「こぼれ種」です。
参加者のみなさんがどうやってた根をまくか相談した場所に、大根が育っていました。種を袋から出して分けたときの「こぼれ種」です。

いつも報告されている写真は「講師の桑原祐子さん指導後のうね」。
講座では、祐子さんに指導してもらう前に、まず参加者のみなさんで相談して、何も教わらずに種をまいてもらいました。初めて大根の種を見た人もいた中で、みなさん考えに考えて種をまいてもらいました。
さてどうなっているでしょう?指導後の写真と比べてみると、それぞれ違いがあるようです。

大根受難

大根の葉に黒い虫がついていました。

 青々と茂った大根の葉に、黒い点々が見えました。
青々と茂った大根の葉に、黒い点々が見えました。
 葉を裏返してみると、犯人がいました。
葉を裏返してみると、犯人がいました。

この虫はダイコンシンクロムシというそうです。ざっと見ただけで4匹見つけました。彼らに罪はありませんが、大根のため畑の外側に移動してもらいました。

ちなみに、これまでに1度だけ虫除けの薬をかけたそうです。葉が育たなければ土の中の大根も育ちません。祐子さんは小さいうちに最小限の薬を使って赤ちゃんのような葉を守り、大きくなってからは絶対に使わないようにするそうです。それでもこうして虫が来ている訳ですから、全くの無農薬で野菜を育てるのは大変なことですね。

2回目の間引きを終えました。

9月18日朝8時、畑へ行きました。大根の葉は大きいもので20㎝近くに育っています。

 

 おろのいだ(=間引いた)大根菜。
おろのいだ(=間引いた)大根菜。

「ちょうどおろのごう(=おろのぐ=間引く)と思ってたから」と、講師の桑原祐子さんは大根を間引き始めました。間引くのは、3本ずつに残してあった株の中の、パッと見て1番小さいもの1本です。雪が降るまでにある程度の大きさにしなければならないので、大きいものを残していきます。
この作業、春なら大きい方を抜くそうです。「せっかく大きくなったのにどうして?」と思うかもしれませんが、春は今と違ってどんどん暖かくなるので、大きくなるのを待つことができるとのこと。「大きい間引き菜を2回食べられるよ」と祐子さんが笑って言いました。自給自足の知恵ですね。

この大根の収穫は次回11月1日(土)ー2日(日)、大収穫祭です。他にも秋野菜の収穫やその調理、第2回で取った笹を使った笹団子作りなど、お料理も盛りだくさんです。作るのも食べるのも好きな方、ぜひご参加下さい!

 一段と生長した大根。
一段と生長した大根。

大根生長の記録

種まきからちょうど3日目の8月26日、大根の芽が出ていました!

2008年8月23日(土)、休日農業講座「山の上のかあちゃんの畑と料理」が開かれました。

講座では参加者が初めて持つくわでうねを2本作り、大根の種をまきました。それも1本目のうねは何も教わらずにそれぞれの考えでまき、2本目のうねで講師の桑原祐子さんにまき方を教わりました。

そして、写真のような芽が出ました。

 桑原さん指導もと種巻きした方の芽。シャンとしています。
桑原さん指導もと種巻きした方の芽。シャンとしています。
 参加者が種まきした方の芽。どうやら少し様子が違うようですね。
参加者が種まきした方の芽。どうやら少し様子が違うようですね。

このわずか1センチほどの小さな芽がこの後どうやって大根に変身するのか、そして今の違いがどう影響するのか、お伝えしていこうと思います。

早くも気になるこのあとの大根については、次回をお待ち下さい。

うねから作る大根!初めてくわを持った参加者の挑戦。

教わりながら作った2本のうね。1本は、大根の種を見るのも初めての参加者が、何も教わらずにまいてみました。無事大根を収穫できるのでしょうか?…それ以前に、芽は出るのでしょうか??収穫は次回です。
2008年8月23日、新潟県南魚沼市栃窪集落で、今年度から始まった休日農業講座「山の上のかあちゃんの畑と料理」の3限目が行われました。
今にも雨が降り出しそうな曇り空、秋の気配も漂う涼しさの中、東京から30代ー40代の大人6人、4歳ー8歳の子どもたち6人、市内からも20代1人が参加し、うね作りや大根の種まき、夏野菜の収穫を体験しました。

 「どうやってまこうか?」穴を掘っては埋めまた掘って。穴に入れた種をまたとり出してみたり…おいしい大根を収穫する姿だけを思い描きながら、種をまきます。
「どうやってまこうか?」穴を掘っては埋めまた掘って。穴に入れた種をまたとり出してみたり…おいしい大根を収穫する姿だけを思い描きながら、種をまきます。

栃窪集落センターで行われた開講式では、前回も参加した人も多く、とても和やかに始まりました。
畑では、耕して平らにならされた一画が参加者を待っていました。講師の桑原祐子さんに教わりながら、6メートルほどのうねを2本作りました。端と端に棒を立て、ひもを張って目印にしながら、なんとかまっすぐにしようとがんばりました。一緒に来た子どもたちもくわをにぎってみました。
うねができると、まず1本目は何も教わらずに参加者だけで種をまきます。「何でも教わってやっていたら覚えられないから」という桑原さんの教育方針のもと、参加者は種を目の前に話し合いました。そして、うねをそれぞれに割り当てて、思い思いにまいてみることにしました。種をまく位置、土を掘る深さ、1つの穴に何個まくかなど、慎重に作業を進めていました。みんながまき終わった後、2本目のうねで桑原さんが模範解答をしました。その仕組みと知恵に思わず「なるほどー!」と納得する参加者でした。
種まきが終わってから、同じ畑で育ったナスとカボチャを収穫させてもらい、集落センターに戻りました。

 「目を皿にして」ごちそうを見比べます。「どれを食べようかな〜!?」
「目を皿にして」ごちそうを見比べます。「どれを食べようかな〜!?」

この後は調理実習を行う予定でしたが、時間の都合で野菜から調理まで桑原さん作となりました。ズラリと並んだ計18品のおかずの原材料のうち、自家製でないのは肉、豆腐、牛乳、卵、みそ以外の調味料、だけだそうです。今回は集落の笛木くらさん作のおかずも並び、参加者は目移りしながらおかずを盛りつけていました。

午後は、午前とは別の場所にある桑原さんの畑へ歩いて行き、ピーマンやナス、トウモロコシなどの収穫を体験しました。野菜は桑原さんの家の車庫に集め、みんなで山分けさせてもらいました。前の日に祐子さんが収穫したユウガオやメロン(甘いウリ)も追加され、新鮮な有機栽培の野菜で袋いっぱいのおみやげができました。

[参加者のふりかえりコメントから]
・実際に土にさわって畑の作業をして、食べ物が長い間手をかけられて自分たちの食卓まで来ているんだということがわかった。(30代女性/東京/2回目)
・今日まいた種を今度収穫できるのも楽しみ。食物に対する考え方が変わってきたと感じた。(40代女性/東京/初参加)
・何と言ってもやっぱりお昼がおいしかった。こういう地域の料理は、東京にいたら到底味わえない。(40代男性/東京/3回目)

次回はいよいよ最終回!4限11月1日(土)ー2日(日)です。
1日目…1限で植えた大豆や今回種まきした大根の収穫、笹団子やみそ豆作り。
2日目…栃窪集落の大収穫祭に参加。

お申し込みをお待ちしています。