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第4回みなと区民環境リーダー養成講座

砂浜を夢中で掘り返す受講生たち。想像以上に生き物が出てくる。 後ろに見えているのは、レインボーブリッジ
砂浜を夢中で掘り返す受講生たち。想像以上に生き物が出てくる。
後ろに見えているのは、レインボーブリッジ

6月10日、第4回講座が開催された。講師は首都大学東京の黒川信氏。テーマは港区の自然を知る「海と人と生き物たちのつながり」

朝9時00分、受講生は港区立港陽中学校へ集合。当日は大潮、しかも干潮の時間に合わせての集合です。普段見れない干潟の部分までもが現れる限られた時間です。

講義終了後、黒川講師から八丈島で採ったテングサでつくったところてんをいただき、歓談しているところ
講義終了後、黒川講師から八丈島で採ったテングサでつくったところてんをいただき、歓談しているところ

既に準備を整え待ってくださっていた黒川講師、お手伝いしてくれる学生4名と合流し、早速干潟へ向かいました。

実際の調査に移る前に、調査の方法、危険な生き物について簡単に説明を聞きました。その後、いくつかのグループに別れ、出来るだけ多くの種類を採取しようと夢中になって砂浜を掘り返しました。

途中、アマモ再生に取り組む方のお話しも聞けました。岩場に移動してからはびっしりと岩に張り付く牡蠣の殻に足をとられながら、砂浜とは違う種類の生き物を観察・採取していきました。
約2時間の調査でしたが、信じられないくらい多くの生き物が干潟で生息していることわかりました。

浜辺でゆっくりと昼食を取った後は、教室での講義です。

始めに、採取した生き物の観察をしました。そこら中で喚声があがり、これを採ったのはわたしだ、ぼくだと、まるで子どものように騒いでいる受講生の姿が印象的でした。
その後、脊椎動物であるヒトは、なんとなまこやヒトデなどと同じ系統の動物であることなど、海と生物、生物と人、人と海のつながりについて話しがありました。

海と様々なつながりを感じた受講生たちは、前回の学習テーマでもあったゴミが浜辺に散見されることや、生活排水についても考え始め、自身の生活を見直しているように見受けられました。

都心にも自然がいっぱい・・・「自然学校を体験しよう!」

立体顕微鏡でのぞく虫などを探そうと校庭を駆け回り、指導員の井東さんを質問攻めにする子どもたち
立体顕微鏡でのぞく虫などを探そうと校庭を駆け回り、指導員の井東さんを質問攻めにする子どもたち

6月3日の土曜日、高層ビルの谷間にあるエコプラザで、環境教室「自然学校を体験しよう」が開かれました。

都心の子どもたちに、自然とのふれあいの機会を提供しようと企画された「環境教室・自然学校を体験しよう」が、2006年6月3日に、港区立エコプラザで開かれました。

集まったのは、小学校4年生の男の子から中学生の女の子までの子ども6人と、大人6人の計12人。

目隠しをし、イモムシのように連なって「冒険の旅」に出た参加者たち。左が井東敬子さん
目隠しをし、イモムシのように連なって「冒険の旅」に出た参加者たち。左が井東敬子さん

ぐずついた天候が続き雨が降るとの予報もあったためか、受付開始の時点ではほんの数人。他の参加者を待っている間に子どもたちは自然と指導員の井東敬子さんと遊び始めました。その後参加者が徐々に増え、指導経験豊富な井東さんのおかげで、後から参加した子どもたちもどんどんと打ち解けて仲良く、一日を過ごしました。

最初に取り組んだのは、長さ10メートルほどの草むらのへりに、スプーンやおもちゃの虫など人工物がどれだけ隠れているか探すゲームでした。18個もの人工物が隠されていたのに、なかなか見つけられずに、何回も何回も草や木の間に顔を突っ込んで探していました。自然をじっくり見るという体験でした。

この中で人工物以外にも虫や面白い形の葉っぱなどをたくさん発見。よ〜く見れば、そこら中の草木にいろんな生き物がいることにも気がつきました!

事前に、エコプラザのまわりに生えているドクダミの葉っぱを乾燥させて作ったドクダミ茶も登場。雑草だと思っていたものがお茶になることに、大人の参加者も改めてびっくり。コンクリートばかりが目立つ都心でも、眼を向ければ身の回りからも自然を感じられることに気づきました。

ニコンビジョン?から提供していただいた立体顕微鏡を使うと、葉っぱについていた虫たちが怪獣のように大きく見えることにも子どもたちは夢中になって、次々に葉っぱをめくっては虫を探していました。

また?モンベルからテントや寝袋などをお借りすることができ、実際にテントの中で寝袋に潜り込む体験もできました。子どもたちは自然学校やキャンプの雰囲気も充分に感じることができたようでした。