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棚田の畔のきつい草刈りをアートで楽しさに変える 第6回草刈りアート大会開催

毎年大会前に実行委員長の笛木幸治さんが描く大会名の草刈りアート
毎年大会前に実行委員長の笛木幸治さんが描く大会名の草刈りアート

新潟県南魚沼市栃窪集落で、7月21日に第6回棚田草刈りアート日本選手権大会が開かれ、第1回大会の覇者「チーム街道」が2回目の優勝となりました。

重労働の草刈りをアートに変えて楽しみながら地域の素晴らしさを発信する「第6回棚田草刈りアート日本選手権大会」が、2013年7月21日に開催されました。

栃窪集落で採れた新鮮な高原野菜販売やカフェで観覧者をもてなします
栃窪集落で採れた新鮮な高原野菜販売やカフェで観覧者をもてなします

参加アーティストは、19組34人。集落内住民、大阪や東京、地元南魚沼市など、今年もたくさんのアーティストが栃窪集落に集まりました。

優勝は地元の「チーム街道」が選ばれ、鷹が空中からうさぎを狩る瞬間を棚田の畔に表現した、躍動感溢れる作品です。
チーム街道は第1回大会の優勝チームで、これで通算2回目の優勝となります。
同時開催されたカフェと野菜市では、集落内外からたくさんのお客さんで賑わい、とちくぼかあちゃんずが腕を奮った特製カレーや新鮮な高原野菜を販売しました。

今回制作された作品はお盆のころまで鑑賞していただけます。

詳細は以下のリンクをご覧ください。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=1097

地元若者チームが優勝ーー棚田草刈りアート

新潟県南魚沼市栃窪集落で、7月17日に第4回棚田草刈りアート日本選手権大会が開かれ、地元栃窪集落の若者たちで作る「チーム自販機」が優勝しました。
2011年7月17日に、恒例となった棚田草刈りアート日本選手権大会の第4回大会が開かれました。

アーティストとして参加したのは、26組60人余。集落内はむろん、北海道教育大学の学生片桐祥子さんや、東京のデザイナー宮部浩司さん、長岡造形大学の学生19人、地元南魚沼市役所の職員チームなど、多様な顔ぶれでした。

優勝したチーム自販機の作品「命の絆〜世界で心を 1 つに〜」。大きな世界地図を配置したダイナミックな構成でした。
優勝したチーム自販機の作品「命の絆〜世界で心を 1 つに〜」。大きな世界地図を配置したダイナミックな構成でした。

朝8時からの開会式に続いて、各地で一斉に草刈り機が始動。地元代表者らからなる審査員と、一般観覧者のうちすべての作品を見たギャラリー審査員の得点合計で、優勝には地元若者による「チーム自販機」が選ばれました。

19歳から24歳までの男子メンバー4人からなる自販機は、東日本大震災を念頭に、世界地図を中央に置いて「命の絆、心を1つに」と描き上げました。

昨年度は、参加最長老が優勝したのと対照的に、再若手が優勝するという画期的な結果でした。

昨年に引き続き参加した長岡造形大学のみなさんの作品。右側にトキの頭が描かれている。
昨年に引き続き参加した長岡造形大学のみなさんの作品。右側にトキの頭が描かれている。

2位になったチーム同級生の作品「手からあふれる自然」は、背景となった栃窪の山々を、まるで仏様が慈しむかのような優しい手の形を描き、「借景」を活かしたとも言える立体感のあるアートとなりました。

作品はお盆のころまで鑑賞していただけます。

今年度からはフォトコンテストも実施しています。
草刈りアート」をテーマとし、 栃窪集落一帯で写された作品なら何でもかまいません。ご応募下さい。

【応募規程】
・応募作品はモノクロ、カラーいずれも、六つ切プ リントとします。1 人 5 点まで。
・応募いただいた写真などは返却いたしません。
・提出先 「TAPPO 南魚沼やまとくら しの学校」(025-782-5103)

緑の棚田にアートが浮かぶ・・・棚田草刈りアート日本選手権大会

第3回棚田草刈りアート選手権大会が、2010年7月18日に新潟県南魚沼市栃窪地区で開かれ、29組61人が、棚田に広がる緑のあぜに、創意あふれる作品を作り上げました。
今回の棚田草刈りアート日本選手権大会には、地元集落からは無論、集落外から8組25人が参加。遠く岩手県一関市や東京都からも親子連れやデザイナーさんらが集まりました。

快晴のもと、棚田の斜面に思い思いのアートを描き出す参加者たち。
快晴のもと、棚田の斜面に思い思いのアートを描き出す参加者たち。

午前8時からの開会式では、初出場の長岡造形大学の6人の学生を代表して大澤さんが選手宣誓。一斉に、約2キロ四方に散在するキャンバスでの制作にかかりました。集落内の人たちは数日前までに制作を終え、この日は外部からの参加者へのサポート役に回り、村人と外部の人が一緒になってあぜを走り回って作品を仕上げていきました。

正午までに制作を終え、午後1時から審査開始。集落の区長、婦人会長らに加え、長岡造形大学の渡辺誠介准教授の特別審査員が、作品の完成度、独創性など5つの視点から採点をしました。さらに全作品をめぐった一般参加者による投票も行われ、30人近くが審査に参加しました。

優勝した笛木常信さんの作品。「こんな減反、しとうはなかった」と休耕田に描いたメッセージは強烈だ。
優勝した笛木常信さんの作品。「こんな減反、しとうはなかった」と休耕田に描いたメッセージは強烈だ。

最優秀作品に選ばれたのは、地元の笛木常信さん(75歳)の「ワシはこんな減反しとうなかった」。常信さんは、他の参加者があぜを刈り込んだのに対して、自分の休耕田をキャンバスに利用。タイトル通りの文字を浮き上がらせました。参加最高齢で、去年までは集落の最大勢力老人会の会長を務めていた常信さんならではの、重たいメッセージに、一般審査員から多くの支持が集まり、第1位に押し上げられました。
第2位は、細く長いあぜに、新幹線を描いた笛木亨さんの「トレイン トレイン 」。第3位は、地元集落営農組織であるとちくぼパノラマ農産の「ぱのらまのうさん専属合唱団ゲコッ代表あいさつ」でした。

この大会は、栃窪行政区の実行委員会主催、エコプラスのTAPPOが事務局支援を行いました。

冬の草刈りアート

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「天地人」の草文字が、うっすらと雪化粧しました。

夏、あぜの草を刈り取って制作した「棚田草刈りアート」。大会終了後もそのままにされていた作品が、昨日の朝の降雪でうっすらと雪化粧しました。
青々と茂る草の色が景色に映えた夏の草刈りアートとは一味ちがう、草の枯れた色を白い雪が彩る冬の草刈りアートも、また楽しめるのではないでしょうか。

棚田草刈りアート日本選手権大会を開催しました

第2回棚田草刈りアート日本選手権大会が、2009年7月18-19日に、新潟県南魚沼市栃窪集落で開催され、24チーム53人がさまざまな文字やデザインを棚田のあぜに描き上げました。
第2回棚田草刈りアート日本選手権大会が、2009年7月18-19日に、新潟県南魚沼市栃窪集落で行われ、24チーム53人がさまざまな文字やデザインを棚田のあぜに描き上げました。

地元の南魚沼を担当する県職員らで作る「地球泉隊のーりんジャー」や栃窪小学校、それに高校生を含む若者チームなど、多様な人々が参加しました。

栃窪小学校の学校創立130周年を記念する作品。
栃窪小学校の学校創立130周年を記念する作品。

制作時間は、18日と19日午前中。傾斜が30度前後で高さ3メートル前後もある急で高いあぜが舞台です。
18日は終日雨で、足下が不安定な急な斜面に張りついての制作となりました。
19日は雨も上がり、時折晴れ間が広がる中で、作業が進みました。12時には、オープン参加チームも含め25作品が栃窪のあちこちに浮き上がりました。
栃窪小学校チームは、全校児童12人が考えた小学校の創立130周年を祝うデザインを、先生たちがカマと草刈り機で描き出しました。

同時開催した野菜市では、集落の人たちから寄せられたジャガイモ、キュウリ、ズッキーニ、ミニトマトなどの様々な野菜が並び、大会をにぎやかにしました。

「どこに銭まで払って草刈りするバカがいるかと思っていたが、やってみると面白かった」と、知人に誘われて大会に参加した男性。

審査員として参加した、長岡造形大学准教授の渡邉誠介さんからは、「とても面白い!まずは10年を目標に続けていってほしい」とのメッセージがありました。
同じく審査員として参加した、新潟お笑い集団NAMARA代表の江口歩さんは、「世の中からは限界集落と呼ばれているような地域が財産になる。ここ栃窪の在り方が日本を変える」と話しました。

優勝したのは、地元の大工さん。家の真正面のあぜに、万代橋を思わせる石組みの橋を描き出しました。
優勝したのは、地元の大工さん。家の真正面のあぜに、万代橋を思わせる石組みの橋を描き出しました。

【受賞作品】
優勝
チーム同級生「ブリッチ(橋)」
準優勝
チーム街道「皆さんに感謝」
第3位
笛木久稔「今年もやってるの〜」
銀峰閣賞
栃窪消防団「火の〜用心1−10」
シャトー塩沢賞
チーム徳右衛門「トッキッキ!? VS ハヤブサ」
上越国際スキー場賞
栃窪小学校「おめでとう130 栃窪小学校」
すし道楽賞
チームTAPPO「栃窪の仲間たち−クロサンショウウオ−」
とちくぼパノラマ農産賞
北里大学保健衛生専門学院「米(マイ)ホームタウン」
ホテルグリーンプラザ上越賞
宮部浩司「越後三山に日食が昇るなり」
栃窪集落は、全世帯数約60の小さな集落で、町の中心部から5キロほど離れた山あいにあり、路線バスもないことから過疎高齢化が大きな課題になっています。今回の日本選手権大会は、栃窪集落の若手が中心となった実行委員会が主催し、エコプラス TAPPO南魚沼やまとくらしの学校が事務局を務めました。

作品は8月中旬頃までご覧くいただくことができます。作品マップを栃窪集落センター内の「TAPPO南魚沼やまとくらしの学校」で配布しています。

【お問い合せ先】
特定非営利活動法人ECOPLUS
「TAPPO 南魚沼やまとくらしの学校」
〒949-6401 新潟県南魚沼市栃窪1120
TEL : 025-782-5103
FAX : 025-782-5104
E-mail : tappo@ecoplus.jp

全作品紹介

第2回棚田草刈りアート日本選手権大会エントリーされた作品のタイトルと説明をご紹介します。

16番、第3位の笛木久稔さんの作品「今年もやってるの〜」
16番、第3位の笛木久稔さんの作品「今年もやってるの〜」

1)チーム街道「皆さんに感謝」*準優勝
(作品説明)
後援や協力頂いた企業・団体の方はもちろん、参加いただいた選手の方々・そして見に来てくれた皆さん。そしてスタッフと関係者のすべての皆さんに支えられて大会が成り立っていることに「感謝」いたします。ありがとうございます。
(苦労したこと)
今年は畔をめいっぱい使いました。いろいろ書いてみたけど今年一番の猛暑の7/15は死ぬかと思った。天気と相談して草刈りしましょう。
今年は花びらの中を刈り込む方法にチャレンジしてみました。

2)チーム天地人「そのまんま『天地人』」
(作品説明)
大河ドラマ「天地人」の題字、武田双雲書をそのまんまリアルに再現しました。
(苦労したことなど)
武田双雲先生の躍動感あふれる文字を草刈りアートで挑戦しました。独特のハネに苦労しました。

3)チーム自販機「I ♡ 自ハン〜ペットボトルはリサイクル!」
(作品説明)
栃窪の若者がこよなく愛する自動販売機をテーマにした作品を作りました。
(苦労したことなど)
苦労なんかしなかったぜ!!

4)宮部浩司「越後三山に日食が昇るなり」*ホテルグリーンプラザ上越賞
(作品説明)
栃窪の目の前に広がる美しい山並みをスケッチしました。マウンテンの文字は、息子のリクエストです。
(苦労したことなど)
キャンパスが広すぎて、構図が決まりません。持病の腰がどこまで持つか不安です。

5)岩井初男「山にイルカが『いるかー!』とおこられるほど棚田は元気」
(作品説明)
マリーンピア日本海のイルカがジャンプしたら、 あれま、栃窪の棚田に来たこっつぉー!
(苦労したことなど)
イルカの場所と棚田〜の場所の草の伸びがちがい、うまくバランスがとれなかった。本当は近づけたかったのにー!!
上の田の畔は付録。トキめきにいがた、テニスは大原だ。

6)笛木真一「ウェルカム」
(作品説明)
栃窪を訪れる方々を笑顔でお迎えするような作品にしたかった。(笑顔に見えるでしょうか・・・?)
(苦労したことなど)
図案が決まらずに苦労した。

7)増子正弘「そっとのぞいて見てごらん」
(作品説明)
田っぽの水の中を表現しました。クモでなく、ヤゴです。
(苦労したことなど)
去年長ぐつで滑ったので、登山ぐつで足場を固めました。下書きとは全然違うものになってしまいましたが、これも楽しみの1つです。

8)北里大学保健衛生専門学院「米(マイ)ホームタウン」*とちくぼパノラマ農産賞
(作品説明)
自分たちの住んでる南魚沼市を愛して欲しい、外に出た子どもたちが心も体も故郷に帰ってきて欲しい、という願いを込めて。
(苦労したことなど)
棚田の「あぜ」の草刈りは想像以上にたいへんで急傾斜の昇り降りはまるでハードトレーニング!制作ではアルファベットの「O」を米粒の形にするのに苦労しました。

9)笛木正計「真鴨も歓迎?してますよ、きっと」
(作品説明)
みなさんようこそ!人通りの少ないこの田っぽで山河を眺めている鴨達です。家族にはエサをねだるクセに、他人には人見知り。でも、愛嬌ある顔と姿でみなさんを歓迎しています。もうすぐ産まれてくる私の子供も同じ気持ちで迎えたい。「ようこそ♪栃窪に」
(苦労したことなど)
草の長さも順調!草刈り機も好調♪作製日も決定!!しかし・・・斜面には「豆」が植えられていました・・・正面には2段に・・・手抜きではありません。刈れないのです!!(笑)

10)笛木政雄「山の生物達」
(作品説明)
山にすむ生き物、チョウチョ、トンボ、ウサギ、マムシ、キツネをつくってみました。
(苦労したことなど)
自分のセンスのなさにガッカリ。来年はガンバります。

11)栃窪消防団「火の〜用心1−10」*銀峰閣賞
(作品説明)
何は無くとも火の用心!!ドロボーは金目のモノしか盗りませんが、火事は思い出までも奪います。「火の用心」大臣より用心です。
(苦労したことなど)
地主が下草刈りをしてくれていたので前年より作りやすかったです。が、刈りすぎてバランスが悪くなってしまいました。

12)チームとちくぼパノラマ農産「パノラマ農産社歌 勝手にLet’s song」
(作品説明)
横に長〜い長い田んぼのあぜに、音をいっぱいちりばめました。きっと、かえるさんたちがパノラマ農産社歌を歌ってくれることでしょう。
(苦労したことなど)
雨の中、パノラマ農産精鋭スタッフ総出で取り組みました。本気になれば?ざっとこんなものでございます。

13)こぜんどん・ワンマン「火消しに燃える心・火の用心」
(作品説明)
消防団30年にして、いつも無災害を念頭にその心を表わした。火と心を炎にみたて。追伸:後を振り返り景色もご観覧下さい。
(苦労したことなど)
草が均一にならなく2週にわたり修正した事と作成日時があまりなかった。

14)チームTAPPO「栃窪の仲間たち−クロサンショウウオ−」*すし道楽賞
(作品説明)
水がきれいな栃窪のため池のクロサンショウウオです。彼らもまた、共に栃窪で暮らす仲間です。
(苦労したことなど)
草の生えている場所を選びつつ、クロサンショウウオの手・足・胴のバランスをとるのに苦労しました。ヒモで刈ると、かなり制作が楽だと聞いたので、今度刈るときはチップソーをやめて、ヒモに挑戦したいです。

15)チーム徳右衛門「トッキッキ!? VS ハヤブサ!!」*シャトー塩沢賞
(作品説明)
たる山に生息している絶滅危惧種のハヤブサとときめき国体のトッキッキを描きました。この作品には生態系保護の意味もふくまれています。そして、上の青いじゅうたんは夏の青空をイメージしました!!!!空だよ空っ!!
(苦労したことなど)
雨ガッパの暑苦しさには必ずやられます。何か良い考えはないものか?

16)笛木久稔「今年もやっているの〜」*第3位
(作品説明)
去年も下界がなんだか急に、あちこちがにぎやかになって、なにやらやっていたようだったんで、今年は近くで見てやろうとやってきたのじゃ〜。
(苦労したことなど)
構想1ヶ月、作成2時間。細かい所は気にしない。

17)チーム同級生「ブリッチ(橋)」*優勝
(作品説明)
人と自然の架け橋
(苦労したことなど)
時間がなかった。

18)笛木亨「トッチッチ」
(作品説明)
佐渡で大空に放たれたあの鳥がとうとう2009年栃窪に飛来!?
(苦労したことなど)
曲線を多く使うひらがなを多く使いました。全体のバランスをとるのが難しかったです。絵を描くって難しいですね。

19)JAC「安心安全!!」
(作品説明)
腹が減っては仕事はできないのだ!!まずは食べる事。農業は食べる事と直結しているのだ!!食べる物も仕事も全てが安全安心。
(苦労したことなど)
下刈りしなかったので、木が生えてたり草がはえてなかったり大変でした。字は明確じゃないけど、気持ちは明確なのだ。

20)栃窪小学校「おめでとう130 栃窪小学校」*上越国際スキー場賞
(作品説明)
今年度で創立130周年をむかえた栃窪小学校。子どもたちや職員が図案のアイデアを出し合い、最終選考の結果が、この言葉と校舎の絵です。長い歴史と未来に続く栃窪小への思いをこめてつくりました。
(苦労したことなど)
刈り払い機に慣れていない職員ですが、総出で取り組みました。文字数が多く、形もふぞろいですが、これも、歴史の1ページになってくれればと思っています。

21)地球泉隊のーりんジャー「のーりんジャー参上!」
(作品説明)
兼続の愛を胸に地球と人の心に新たな泉を!地球泉隊のーりんジャー見参。
(苦労したことなど)
面積が広いのにカマでの手作業が多く大変疲れました。

22)桑原正文「明日天キにな〜れ」
(作品説明)
大会当日の天気が良くなるように、お願いしながら刈りあげました。あと、景気もよくなるといいなぁ〜。たいへん字が読みづらくなっていますが、見る人の感性でお願いします。
(苦労したことなど)
また、今年もやっちゃいました・・・天気の「気」を失敗して、カタカナの「キ」になってます。来年は「き」を失敗しないよう頑張ります。雨の中で雨ガッパを着て頑張りました・・・

23)笛木守一「こしひかりNO.1」
(作品説明)
今年の収穫が良くなりますように。
(苦労したことなど)
昨年はローマ字でやったけど、今年はひらがなでやりました。苦労したことはのり面で文字を書くのがむずかしく、たいへんでした。昨年もローマ字で簡単ですが、はっきりかけなくて苦労した。

24)笛木正則「愛」
(作品説明)
NHK大河ドラマ「天地人」にちなんで、直江兼続の愛の前立をテーマに制作しました。上杉影勝と直江兼続の生誕の地、上田の庄(栃窪)をアピールできればと思います。
(苦労したことなど)
キャンパスが大きくて全体のバランスを取るのがむずかしいと感じました。

24番笛木正則さんの作品「愛」 愛の中の心が非常に難しかったそうです。
24番笛木正則さんの作品「愛」
愛の中の心が非常に難しかったそうです。

オープン参加)(有)すばる商事「兄弟愛」
(作品説明)
与六と与七の兄弟愛をアートしたつもりです。兄弟の愛が家族の愛に、それが地域の愛に、そして国が平和になり、世界が平和になる。
(苦労したことなど)
草があってほしい所に草がない!木がありうまくきれいな所があった。

制作風景

棚田草刈りアートの制作の様子です。
南魚沼市内の平野部から参加した選手は「こんな急なのり面は初めてだ。栃窪の人のあぜ管理の大変さが分かった」と話していました。

地元の高校生も初めての草刈りアートに挑戦!
地元の高校生も初めての草刈りアートに挑戦!

 

栃窪小学校チームの作成の様子。総監督の教頭先生(オレンジ色の服)からの「そこは10センチ上!」「右に15センチ!」といった細かな指示に従って作品を作り上げていきます。
栃窪小学校チームの作成の様子。総監督の教頭先生(オレンジ色の服)からの「そこは10センチ上!」「右に15センチ!」といった細かな指示に従って作品を作り上げていきます。

 

アウェーの洗礼を浴びた「棚田草刈りアート選手権」

東京都在住のデザイナー宮部浩司さんによる「棚田草刈りアート選手権」出場の報告です。アウェーの宮部さんの奮闘結果やいかに。

最近僕は、スポーツ自転車を買ったのです。それが嬉しくて、愛車を新幹線に積み、大会の前日、越後湯沢から栃窪まで自転車で行きました。それが間違いのもとでした。山の上の栃窪に着いたときには、すでに次の日の体力を使い尽くしていました。その夜、笛木晶さんが「夏限定何とか原酒」というものすごく美味しいお酒をもって現れ、草取りに来ていた新潟日報の山田さんとしこたま飲んでしまいました。第二の間違いでした。

草刈り機の使い方を教えてくれた日熊良一さんが、「8時なんかに始めていたら間にあわねえぞ」と脅すので、翌日5時に起きたものの、足腰の乳酸濃度と、体中のアルコール濃度は極限まで達していたのか、身体はふらふら。そこへもって、笛木幸治さんのお父さんが使っているという草刈り機は、おっそろしく重く、肩にずっしりと食い込みます。エンジンのかけたかが分からずにおろおろしていたら、晶さんが通りかかったので、かけてもらいました。ブオーーーーーン。

とにかく、始めてはみたものの、タテ7〜8メートル、ヨコ50メートルぐらい(たぶん)のでっかい畦のキャンパスにどうやって構図をとっていいのか、さっぱり検討がつきません。ふだんマックでいかにちんまりした仕事しかしていなのかを痛感しました。実際草を刈ってみると、自分の足下の草の模様が、遠くからどう見えるのかがさっぱり検討がつきません。しかたがないので、畦を下りてその下の田んぼをぐるっと回って絵の正面まで行って確かめて、またえっちら上るという作業の繰り返し。これはきつい。本当にきつい。

午前の作業を終えた宮部さん。午後の作業はほとんど手抜き?
午前の作業を終えた宮部さん。午後の作業はほとんど手抜き?

EAの2文字を描いたところで、朝食、そして開会式。いよいよ本戦の開始です。気温はどんどん上昇し、ぬぐってもぬぐっても吹き出てくる汗。全身びしょびしょです。RTまで描いたところで、隣のキャンバスで制作をしていた岩井さんたちから休憩しようと声をかけていただいて、車の陰でいっぷく。みなさんが持ち寄った、あさ漬けの茄子やら、トマトやらきゅうりやらの夏野菜が並ぶ。うめー!めちゃくちゃうめー!最高っす。これが食えたというだけで、来たかいがあったというものです。

Hを描いて、昼食タイム。くらさんのカレー、美味しゅうございました。ここでも茄子の素揚げが出てまたも涙。この日一日で、たぶん一年分ぐらいの茄子を食ったと思います。午後、お腹がいっぱいになって、調子が出てきたのか、いろんな構想はわいてくるのですが、いかんせん体力が残っていませんでした。地球をひとつ描いて終わりになりました。

試合終了後、幸治さんの軽トラックの荷台に乗せてもらって、村中に点在する他の選手の作品を見て回ったのですが、その作品群もさることながら、栃窪という土地の美しさには感動しました。何度も訪れている栃窪ですが、一つ道を横に入るだけでこんな所があるんだと発見の連続。久稔さんの作品が鎮座する森の奥は、ある種の神々しさを感じ、良一さんのタヌキみたいな熊が描かれた山の麓には、清々しい風がゆっくりと流れていました。

棚田のあちこちで作業をする人々が見られました。中央奥のオレンジ色の作業着が宮部さん。
棚田のあちこちで作業をする人々が見られました。中央奥のオレンジ色の作業着が宮部さん。

さて、肝心の結果ですが、何の賞にもかすりませんでした。くやしーーーい。ホントにぐやじい。まあ決して自慢できるほどのものではないですが、とにかく大きくて迫力あるのになあ、僕の作品は。やっぱり描くの楽だからといってあんちょくにローマ字にしたのががいけなかったのかなあ。あんまり悔しいので、打ち上げの席で酔っぱらって、「来年は僕が優勝しますので、みなさんも腕を上げておいてくださーい!」と高らかに宣言。 大ひんしゅくでした。

いやあ、面白かったっす。最高でした。でも来年は本当に狙っています。優勝カップを村外に持ち出すためには、アウェー人数をもっと増やさなくてはなりません。一人で立ち向かってはやっぱり不利です。ROAD TO THE TOCHIKUBO. 闘いはすでに始まっています。

宮部浩司