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避難所だけでは解決しない規模・・・現地報告

4月3日から6日にかけて、福島、宮城の被災地を視察し、7カ所の避難所を回りました。津波被害を受けた現地は線路まで跡形もなく吹き飛ばされており、被害の深刻さ、復興作業の大きさは想像以上です。
エコプラスも参加する「南魚沼市災害ボランティアネットワーク」の一員として、代表理事の高野孝子と大前、それに南魚沼市のボランティア日熊恵一さんの3人で、2011年4月3日から6日まで、福島から宮城の被災地を回ってきました。

エコプラスが関係するRQ市民災害ボランティアセンターと連携しての活動で、南魚沼市などからのランドセルや文具、衣類などの支援物資を運ぶとともに、現地ニーズの把握、さらに岡田元サッカー日本代表監督の支援活動の手伝いなどをしてきました。

環境教育関係の市民組織が中心になったRQ市民災害ボランティアセンターの現地本部。集積された物資をボランティアが被災地に届けています。
環境教育関係の市民組織が中心になったRQ市民災害ボランティアセンターの現地本部。集積された物資をボランティアが被災地に届けています。

宮城県登米市の旧東和町にある小学校の廃校を活用したRQの現地本部では、連日80人以上のボランティアが活躍していました。全国からの支援物資を現地のニーズにあわせて、小規模な避難所や避難所に指定されていないような小さな集落や個人宅に届ける作業が中心でした。

現地本部では、さらに前線基地を増やそうとしており、気仙沼市の唐桑地区と、石巻市河北町に前線基地を設置していました。河北町では、北上川の河口から10キロほどさかのぼった場所で堤防が決壊、流れ込んだ津波の濁流が校庭に避難していた小学生らを一気に流すなど甚大な被害が出ています。
ほかの被害地と比べ、救援・支援活動が遅れている場所で、泥出しなどの作業に連日100人前後のボランティアが加勢していました。

南三陸町各地の避難所には、いずでも数百人の人々が避難していますが、自衛隊の食料配給も1日1食程度で、あとは住民たちが支援物資などで炊き出しをしていましたが、「材料がないので今日の昼飯はすいとん」(南三陸町・平成の森公園)などという状況でした。

深い湾の奥にある雄勝町は、平地が完全に打ち砕かれています。遠くの2階建ての公民館の屋根にバスが乗っています。
深い湾の奥にある雄勝町は、平地が完全に打ち砕かれています。遠くの2階建ての公民館の屋根にバスが乗っています。

政府の手厚い支援が入っている同町のベイサイドアリーナには、各省庁のぴかぴかの自動車が並んでいましたが、便所は屋外の仮設トイレで、避難所をこのまま維持運営するだけでは、避難した人々がさらに弱ってしまうような状態でした。

RQ市民災害ボランティアセンターは、現地ボランティアとともに、東京事務所のボランティアも募集中です。

連絡先は、以下で。
(現地ボランティア)
http://www.ecotourism-center.jp/staticpages/index.php/rq_volunteer01
(東京本部の事務ボランティア)
http://www.ecotourism-center.jp/staticpages/index.php/rq_volunteer_jimukyoku