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‘10いきものプロジェクト第1回報告

5月23日(日)早朝6時から、バードウォッチングを中心に生きもの調べが行われました。野鳥のおもしろい行動をいくつも観察することができました。

5月23日(日)に、南魚沼市栃窪集落で2010年度第1回目の「栃窪いきものプロジェクト」が行われました。集落内外から14人が参加し、講師で小出高校教諭の深沢和基さんの説明を受けながら、バードウォッチングをメインに野鳥や生きものを観察しました。

山の方で大きな鳥が2羽飛び交う様子を見守る参加者たち。どうもケンカをしているようでした。大きな鳥は、サシバとトビでした。
山の方で大きな鳥が2羽飛び交う様子を見守る参加者たち。どうもケンカをしているようでした。大きな鳥は、サシバとトビでした。

杉の木の先にとまったハチクマにカケスが嫌がらせをするところや、サシバとトビが対決するところを目撃したり、アオゲラのドラミングにじっと耳を傾けたりしました。ドラミングを聞いた場所から6、7分移動した場所で、杉に木に新しく開けられたと思われるキツツキの巣穴を見つけました。また、遠くの木の先にとまったカワラヒワを単眼鏡で観察し始めたら、じっとして動く様子がなく、スケッチをした子どももいました。

昨年同じ時期にモリアオガエルが産卵のために集まっていた沼には、今年はモリアオガエルの姿が見当たりませんでした。沼の周辺に、マンサクやキクザキイチゲなど早春の花々が咲いているかと思えば、夏の花であるオオバキスミレも同時に咲いているという場所があり、今年の気候が平年と異なるということが確かめられました。その他の水辺2か所では、モリアオガエルの卵のみ確認できました。

エゾタンポポ。つぼみを見ると、花のつけねにあるガクが花びらなどと同じように上に向かっています。セイヨウタンポポはこのガクが下向きに反り返っています。
エゾタンポポ。つぼみを見ると、花のつけねにあるガクが花びらなどと同じように上に向かっています。セイヨウタンポポはこのガクが下向きに反り返っています。

深沢さんがタンポポを見る度にエゾタンポポかどうかを確認していたので、子どもたちも見分けるポイントを教わって探しましたが、セイヨウタンポポばかりで見つかりませんでした。集落センターに戻る少し手前で、地元の人が「うちにあるから」と庭に通してくれ、エゾタンポポを観察することができました。

ふりかえりでは子どもたちから「サシバがかっこよかった」「たくさん鳥を見られてよかった」などの感想がありました。