環境学習会で活発な意見

気温上昇に伴う影響について解説する大前エコプラス事務局長
気温上昇に伴う影響について解説する大前エコプラス事務局長

3月20日、エコプラザにてスターンレビューの骨子を理解し、温暖化対策など広く意見交換する学習会が開かれた。

学習会には、3Rを推進する団体や電力会社、広告代理店勤務の人や、環境教育に携わる人、みなと環境リーダー1期生や大学生など、港区環境課の今福課長を含め、多様なステークホルダー(関係者)21名が集まった。

 最新の取材を元に情報提供する朝日新聞の石井記者
最新の取材を元に情報提供する朝日新聞の石井記者

展示されているパネルなども利用しながらのスターンレビュー概略説明の後、レビューが出される背景としての英国の環境政策事情が解説された。
英国では3月13日に気候変動法案が議会に提出されるなど、政治的に大胆な方針が次々と打ち出されている。2050年までに二酸化炭素を1990年レベルから60%削減することを掲げているが、英国内ではそれでも生ぬるいという批判が強い。一方、日本は、2013年までに6%を削減する目標の達成すら危うい状態だ。
続いて、朝日新聞で温暖化特集を担当する石井記者は、気候変動など環境諸問題に対するアメリカ政府の姿勢が大きく変わりつつある最新情報を披露しながら、日本だけが世界で大きく取り残されることになるのでは、と報告。

電力会社勤務の参加者から、社としての取り組みの説明と共に、「どんなに二酸化炭素を出さないように電気を作ることができても、消費者がどんどん使い続けては効果がない」という説得力ある発言があった。

土や緑を増やすことの意義や、個々人ができることを考えることなどの意見が活発に出され、たくさんの質問と意見交換で、時間をオーバーしてのにぎやかな時間となった。

こうした学習会を繰り返していくことの意義を確認して解散。有志たち15名で懇親会へと移動し、温暖化議論はさらに白熱した。

アラスカ少数民族の「根っこ教育」報告書出来ました

OLYMPUS DIGITAL CAMERAエコプラスが、国際交流基金日米センターの助成を受け、アラスカの少数民族の教育者らを招いて行った連続講演会の報告書が出来ました。
エコプラスが、国際交流基金日米センターの助成を受け、アラスカの少数民族の教育者らを招いて行った「地域に根ざした教育を考える・・・アラスカ先住民族の自然観を元に」の報告書が出来ました。

458-l 2006年11月から12月にかけて、アラスカ大学教授のレイ・バーンハート氏や、チュピック民族教育家のダチュック(シシリア・マーツ)さんらを招いて、東京での講演会のほかに、静岡、新潟、北海道で行ったワークショップの内容を日英2カ国語でまとめました。

アラスカ州で、少数民族の文化と伝統を取り入れた教育システムが動き始めているのは日本ではあまり知られていません。全国統一の画一的なカリキュラムを、それぞれの民族独自の価値観の中で再構成した事例は、地域に根付いた教育のあり方として大きく注目されています。その流れを初めて日本で総合的に紹介した講演やワークショップの記録です。

A4版、44ページ。希望の方はエコプラス(info@ecoplus.jp)へ、手数料(送料込み)1部500円でお分けします。