2008年2月3日(日曜日)、新潟県南魚沼市の栃窪集落にて行われたやまざと活性化のイベントには、大勢の人が各地から集まりました。
南魚沼市栃窪地区では、平成19年度に文科省の委託事業として、夏・秋・冬の3回に渡って、小中学生を対象とした2泊3日の「とちくぼショートステイ」プログラムを実施してきました。栃窪という「地域」に根ざした暮らしや文化、伝統を題材に、人と自然の関係を体得する中で、「生きる力」を感じてもらおうという企画でした。
2月3日は、その活動を振り返りながら、自然体験活動や地域再生に広い視野と経験を持つ方々と共に、今後の日本の地域社会のあり方を話し合う場でした。

特別ゲストは、ホールアース自然学校代表の広瀬敏通さん、グリーンウッド自然体験教育センター代表理事の村上忠明さん、立教大学の阿部治教授、TAPPOプログラムに何度も参加した経験を持つ環境アーティストの宮部浩司さん。
栃窪集落センターには、南魚沼市の各集落のほか、越後湯沢町や燕市、中里、東京都などから、総勢53名が集まりました。
エコプラスの高野による短期山村留学の様子の報告のあと、各ゲストから事例報告や話題提供がありました。
広瀬さんは、ホールアース自然学校の取り組みや全国各地で地域を元気にしている活動事例を紹介。
村上さんは、長野県泰阜村で20年にわたって手がけている山村留学をいくつかの視点から分析し、課題や希望などの持論も展開してくれました。

阿部教授・小野校長からは、地域作り・環境教育の現状などについて学校側の視点で栃窪小とTAPPOの関わりの意味などについて発表がありました。
休憩を挟んで、参加者を交えたゲストとのディスカッションが行われ、終了。
話しあうには十分な時間が取れませんでしたが、多くのみなさんから「参考になった」「大切な話しだった」との声が聞かれました。
その後の交流会には35名が加わり、夜遅くまで会話が弾んでいました。
エコプラス事務局長大前は、「人が財産。人が会う場が財産。そう感じました」と話します。
地域や行政、教育、観光、親など、様々な立場の人たちが交わって、地域をどうするのかと話しあう場が持てたことはとても価値があったと思います。
具体的な一歩につながるよう期待し、かつ行動したいと思います。