ベェルゲ・ダーレさん、ウンネさんご夫妻から、自然に親しむ暮らし、スキー、トロールなどの話を聞き、「自然」がアイデンティティであるというノルウェーの文化にふれました。
11月1日ー2日に、休日農業講座「山の上のかあちゃんの畑と料理」の参加者として、来日中のノルウェースポーツ体育大学助教授ベェルゲ・ダーレさん、小学校教諭のウンネさんご夫妻が南魚沼市栃窪集落を訪れました。1日目の夜、集落の子どもから大人まで15人ほどが集まり、プログラム参加者も一緒に、地図やスライドを見ながらノルウェーの話を聞きました。
最初に地理、歴史、経済などノルウェーの国について簡単に説明があり、次に景色の写真や、ダーレさんが作った絵本をスライドで見せてもらいながら、ノルウェーの人が普段から自然に親しんでいることを教わりました。
また、ノルウェーの人は世代を問わずスキーが好きで、共通の体験であり話題なのだそうです。栃窪の人もスキーが得意な人が多く、この話でノルウェーに親近感を覚えたようでした。
話の終わりに、奥さんのウンネさんが、「橋の下のトロール」の物語を聞かせてくれました。牧草の茂る丘に続く橋の下にトロールがいて、草を食べに渡ろうとするヤギを食べようとする物語です。トロールとは、ノルウェーの人が自然の中にいると考えている空想の生き物です。
今年度の休日農業講座をしめくくる、栃窪集落の収穫祭が行われました。
11月2日(日)、2008年度の収穫祭が栃窪集落センターで行われました。収穫祭は栃窪区ととちくぼパノラマ農産の主催。地域のみなさんがこの秋収穫した野菜などを持ちより、手作りのごちそうで収穫を祝いました。集落の子どもからお年寄りまで30名あまりが集まり、TAPPOのプログラム参加者14名も、料理作りやもちつきなど準備段階から加わりました。
朝9時、すでに集ってきていた集落のおかあさん方と準備開始。味付けの仕方やコツなどを教わりながら、一緒に料理しました。漬け物や手作り豆腐、おからの差し入れもあり、男性陣が集落センター前に用意したテーブルはごちそうでうめつくされました。
11時頃にはもち米も蒸し上がり、もちつきが始まりました。前日からプログラムに参加しているノルウェースポーツ体育大学のベェルゲ・ダーレさんも挑戦しました。さすがは体育の先生で、すぐに集落のおとうさんと息の合ったもちつきをしていました。おかあさん方はつき上がったもちを手際よく一口大にちぎって皿にのせ、集まった人に配りました。
暖かな太陽の光を浴び、紅葉が盛りの山並みを見ながら、50人を超す人々が飲んだり食べたり話したり。お年寄りが演歌を披露する場面もありました。
14時からのふりかえりでは「地元の人の話が楽しかった。集落内の雰囲気の良さや伝統の良さを肌で感じた」などの感想が聞かれました。
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