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地域に根ざした環境教育(PBE)の本が完成!

「PBE 地域に根ざした教育」が出版されました。エコプラスが長年取り組んできた、地域に根ざした学びについて、日本と世界各地での実践と理論をたっぷり収録してあります。

 

エコプラスが長く取り組んできた「地域に根ざした学び」について、これまでの議論をまとめた本が、ついに完成しました。

1031-l「Place-Based Education 地域に根ざした教育 持続可能な社会づくりへの試み」。A5判220ページ、海象社刊。1,800円(税込み1,944円)です。

 

「地域に根ざした」という言葉があちこちで使われるようになりました。その意味を問い直し、いま私たちのまわりにある「学び」を見つめ直す内容です。

日本を代表する自然学校の主宰者佐々木豊志さんは「学べば学ぶほどにその地域が好きになる教育」が必要だと訴え、東北で自然保護に携わってきた佐久間憲生さんが「自然保護活動とPBE」を論じ、オーストラリアのロン・トゥースさんは「物語」で地域を語ります。

ノルウェーの自然に親しむ暮らし「フリルフスリフ」やアラスカでの少数民族の文化に配慮した「Culturally Responsive Schools」などの世界の事例と知見もたくさん紹介されています。

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オーストラリアのクイーンズランド大学のピーター・レンショウ教授は「世界中の国々が、学習到達度調査(PISA)の点数を競いあうグローバルな教育環境の中で、いま必要なのはスローな教育だ」と主張しています。

持続可能な社会づくりを視野に入れた学びをテーマにした大論争が小さな一冊に押し詰まっています。

オンライン書店が軒並み品切れになっています。エコプラスに在庫がいくつかありますので、お急ぎの方はinfo@ecoplus.jpまでご連絡下さい。郵便振替用紙とともに送らせていただきます。送料サービスします。

高野孝子の新刊「地球の笑顔に魅せられてー冒険と教育の25年」直販も開始

エコプラスの高野孝子代表理事の最新の著書「地球の笑顔に魅せられてー冒険と教育の25年」が発行されました。世界各地への旅の様子とエジンバラ大学などでの研究生活、そして南魚沼での実践が紹介されています。

 

青空が広がる表紙。帯の下には、雪に覆われた南魚沼の風景が広がる。
青空が広がる表紙。帯の下には、雪に覆われた南魚沼の風景が広がる。

高野孝子の最新著作「地球(ガイア)の笑顔に魅せられて」(海象社、税別1,600円、324ページ)が発刊されました。オンライン書店では品切れが出ているため、エコプラスからの直販も始めました。

この本は、高野がドキュメンタリー映画「地球交響曲第七番」にも登場して露出が増えるのにあわせて、これまでの25年を超す活動を総ざらいする本を出すことを、理事会や海象社の山田一志さんらと考えてきました。しかし、高野自身がプログラムの組み立て・実施や研究活動に追われ、執筆時間がどこまで取れるかが、大きな課題になっていました。

英国ケンブリッジ大学での研究生活の紹介では、ガウン着用のディナーの様子も。まるでハリーポッターの世界。
英国ケンブリッジ大学での研究生活の紹介では、ガウン着用のディナーの様子も。まるでハリーポッターの世界。

同時に、過去に行った様々なプログラムの報告書や外部に書いた記事など、資料はぼう大で、再整理するのも大変な作業になりました。

四半世紀に及ぶ野外活動や調査研究を再整理したという点では、高野とエコプラスのこれまでの足取りを確認する内容になったと思います。

特に後半の第3部環境教育編は、改めて環境教育と野外教育の意義を、日本と世界のさまざまな実践をもとに再定義する中身となっていて、迫力があります。

単に「地球にやさしい」という情緒的な態度でなく、人間が社会と歴史に対して正しく立ち向かうためには、自らの命がいかにささえられているのかをきちんと知らなくてはならない、という高野の信念が、あちこちに登場します。

「自分たちが育った地域のことを知りもせず、都会に出るための教育を続けていて、人が誇りと夢を持って地域に定着するはずがない」。高野は「根っこ教育」の重要性を繰り返し強調しています。

直販のお申し込みは、郵送先、氏名、必要部数をinfo@ecoplus.jpへ。送料無料。同封の郵便振替用紙でお支払い下さい。

ネット書店からの購入には以下などからどうぞ。

オンライン書店ビーケーワン(24時間以内出荷)
http://www.bk1.jp/product/03302181

ジュンク堂(在庫あり)
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0111737673

アマゾン(入庫待ち)