3月27日から29日にかけて、「雪ざんまいキャンプ」が行われました。雪上でのテント生活、雪山尻すべり、初めてであう仲間との共同生活など、チャレンジや発見が盛りだくさんの3日間となりました。
3月27日から29日にかけて、新潟県南魚沼市にある清水集落で「雪ざんまいキャンプ」が行われました。参加したのは、小学4年生から中学2年生までの合計15名。その半数ほどは地元南魚沼市からの参加でしたが、大阪、岐阜、名古屋、神奈川など、全国各地からも参加者が集まりました。
数メートル降り積もった雪の上にテントをはり、イスやトイレも雪で作り、雪を融かして作った飲み水で暮らした3日間。まさに「雪ざんまい」のキャンプとなりました。
7〜8名のチームに分かれた子ども達は、チームの目標を考え、各自の役割を決め、チームリーダーを中心に自分たちの判断で暮らすことにチャレンジしました。なかなか火が起きなかったり、初めて出会った人と協力することに戸惑ったりしながら、参加者それぞれが新しい体験や学びをしてくれたようです。
キャンプのクライマックスの一つは、2日目に行われた「超豪快!雪山尻すべり」でした。3メートルほど積もった雪の下に草木が隠れると、山は巨大な雪すべり台になります。ビニールのシートをお尻の下に敷き、転げ落ちるように雪山を滑りおりると、息が止まるほどのスピードになりました。いつもは遠くから眺めるだけの大自然に体ごと飛び込み、山や雪に直に触れる、ダイナミックな遊びでした。
「いま見えてる雪が全部とけたらさ、東京都が水びだしになるかな?」
雪山が連なる大パノラマを前に山のてっぺんでお弁当を食べていると、1人の男の子がこんなことを話しかけてきました。雪は水であること、雪山に降り積もった雪が少しずつ溶けて、大地を潤し、人間の飲み水になることを、体験を通して実感していたようでした。
キャンプには清水集落の方々はじめ、地元猟友会のみなさんが直接協力してくださり、地元の自然や歴史の話を聞かせてくれたり、山の案内をしてくれました。雪上を歩くための伝統的な道具、「かんじき」の作り方も教えていただき、子ども達は材料となる木を煮てやわらかくするところからかんじき作りを体験することができました。
「自分で仕事を見つけることを覚えました」「雪には、やわらかい雪と、かたい雪があると分かった」「雪はなんにでも使えると思いました。飲み水にもなるし、イスにもなるし、雪遊びもできるし」
参加した子どもたちの感想コメントです。
雪焼けで赤く日焼けした顔が、新学期まで残るかどうか。家の方や友達にも今回の体験を話してあげてほしいと思います。
(このキャンプは、清水地区活性化委員会とエコプラスとの共催で、南魚沼市教育委員会の後援を得て行われました)
From March 27 to 29, ecoplus organized a snow camp in Shimizu, Minamiuonuma, Niigata. Fifteen children between 4th and 8th grade, from Minamiuonuma, Osaka, Gifu, Aichi and Kanagawa, participated.
From March 27 to 29, ecoplus organized a snow camp in Shimizu, Minamiuonuma, Niigata. Fifteen children between 4th and 8th grade, from Minamiuonuma, Osaka, Gifu, Aichi and Kanagawa, participated.
Children set up tents on a few meters of snow, made chairs and toilets by themselves and drank water from melted snow.
Each team of 7-8 children created team goals, decided each of their roles and challenged themselves to live by their own decisions and led by a team leader. They learned from the experiences of making fire and helping each other.
They enjoyed sledding on the 2nd day. The mountain became a big sled hill covered in 3 meters of snow. They slid down the hill on plastic sheets. It was a dynamic way to play and feel the mountain and snow.
One of the boys asked, Will Tokyo be flooded if all of the snow melts? when eating lunch at the top of the mountain. Through his experience, he realized that snow is water and people drink the water going through the mountain.
People from Shimizu and the hunters association helped to tell the story of nature and history and guided children in the mountain. They also taught them how to make traditional snow shoes.
Comments by participants:
– I learned how to find what to do.
– There is hard snow and soft snow.
– Snow can be used for anything such as drinking water, chairs, and play.
ここ4日ほど、雪が降ったり止んだりしています。
一晩でどれくらい積もっているかは分かりませんが、除雪車の積雪を見ると30㎝でした。積雪だけ見ると冬の初めのような景色ですが、違っているのは「雪」。色は黄砂のせいで真っ白ではないし、質感もあまり「ふんわり」とはしていません。
定額給付金の支給手続きが始まりました。もしもお急ぎのご用がない場合は、ぜひエコプラスの活動のための支援をお願いします。
この定額給付金、当初はガソリン高騰などの「生活支援金」、後には「景気浮揚策」として、政府が積み立てたおカネを取り崩して全国民に分配されます。
本来税金として集めたものを、全国民にばらまくぐらいなら、税金として取るべきではないし、2兆円のまとまった予算を集中して使うのなら、環境や健康、教育など重要な分野があるはずです。市民活動をしている私たちからすると、あまりに無責任なばらまき政策としか思えません。
しかし、国が施策推進の責任を放棄してばらまくのなら、そのおカネを集めて有効な施策を推進することを市民団体がしてもいいのではないかと考えます。
国が投げ出したおカネを集めて、再度大事な分野に投じるという枠組みがあってもいいのかと思います。
そこでお急ぎのご用がないみなさんには、ぜひ定額給付金をエコプラスに寄付いただけるように呼びかけます。
私たちは、持続可能な社会を目指して、環境と調和した社会のあり方を考える「課題発見、課題設定型」の市民NPOです。いただいた資金を元に、持続可能な社会を目指した教育プログラムなどを開発展開していきます。目の前の困った問題を解決する「問題解決型」NPOとは違って、何が世の中に必要なのかを探り、試し、訴えていく作業をしています。
子どもたちが人工的な空間だけで育つことの危うい状況を改善するための「飛びっきりの自然体験」を提供したり、価値がないと放棄されようとしている日本の限界集落の再生に取り組んだりしている、さまざまな活動を根っこから支える資金に活用させていただきます。
送金先は、以下です。
郵便振替口座
00130-7-333207
特定非営利活動法人ECOPLUS
銀行口座
みずほ銀行神田駅前支店
普通 2053806
(特非)ECOPLUS
銀行口座の場合は、振込元情報が伝達されませんので、お振り込みの事実とお名前連絡先をエコプラス(info@ecoplus.jp, 03-5294-1441)までご連絡いただけると助かります。
みなさまのご協力を心からお待ちしています。
今日はとても暖かな日でした。普段なら肌寒く感じ始める午後4時を過ぎても気温が15度ほどありました。積雪は1メートルを切り始めました。
この暖かさで、学童保育で集落センターに来た子どもたちは、外で半袖になってサッカーをしていました。10代後半のお兄さんたちも3人やって来て、子どもたちといっしょにかけ回っていました。
集落内を歩いていると、小さなレジ袋に半分くらいまでフキノトウを採った人を見かけました。この先もっと雪がとければ、集落中の毎日の食卓がフキノトウで彩られることでしょう。