清水の自然と山伏の祭りに触れる〜いきもの復活大作戦夏の巻

2014年8月2-3日、新潟県南魚沼市で「清水いきもの復活大作戦・夏の巻」が開催されました。今回も、伝統を受け継ぐ山伏たちとも出会い、山里の自然と暮らしにひたりました。

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山に向かって祈祷する山伏たち。いまも暮らしの中に山伏の活動が息づいています。

 

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山から流れる小さな流れに、ヤマアカガエルが潜んでいました。

エコプラスが経団連自然保護基金の支援を受けて展開している「清水いきもの復活大作戦」の2014年2回目の活動が、新潟県南魚沼市清水集落で、8月2-3日にかけて開催されました。首都圏や地元からの13名と専門家のみなさんが清水に集まりました。

1日目は山伏たちの火渡り行事に準備から参加。地域のみなさんや山伏のみなさんと一緒になって、火祭りのまきをくみ上げたり、会場を整えたり。本番の祭りではほら貝の音とともに繰り広げられる力強い祈りに圧倒されました。

夜は、光を使って昆虫を集めるライトトラップ。2日目は地域住民と一緒になっての保全地域の木道整備などに汗を流しました。

詳しくは、以下からどうぞ。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=1141

秋の巻は9月27-28日の予定です。早めのお申し込みをお待ちしています。

清水の自然と山伏の祭りに触れる〜いきもの復活大作戦夏の巻

燃えさかった高さ5m近い炎が収まった後、山伏に続いて、地域住民や来訪者も火を渡ります。
燃えさかった高さ5m近い炎が収まった後、山伏に続いて、地域住民や来訪者も火を渡ります。

2014年8月2-3日、新潟県南魚沼市で「清水いきもの復活大作戦・夏の巻」が開催されました。今回も、伝統を受け継ぐ山伏たちとも出会い、山里の自然と暮らしにひたりました。

清水いきもの復活大作戦の2014年2回目の活動が、新潟県南魚沼市清水集落で、8月2-3日にかけて開催されました。首都圏や地元からの13名と専門家のみなさんが清水に集まりました。

集落近くでの観察活動。トンボやバッタが飛び跳ね、アケビやコクワの実を観察出来ました。
集落近くでの観察活動。トンボやバッタが飛び跳ね、アケビやコクワの実を観察出来ました。

1日目は山伏たちの火渡り行事に準備から参加しました。南魚沼地域には全国でも珍しく、いまでも山伏たちがお正月や家の新築など暮らしのさまざまな場面に登場します。
首都圏などからの参加者のほとんどは、山伏に出会うのも初めて。日ごろは大学の教員をしているという山伏さんから山伏についての説明を受け、儀式の会場準備も手伝いました。

夕方になると、ほら貝の音を響かせながら9人の山伏達が主立った家の前で祈祷をし、神社に向かいます。
境内の結界の中に入った山伏たちが、祈りを捧げ、お払いの矢を射るなどの所作の後、村人が用意した高さ3m近い柴木に火が着けられ大きな炎が立ち上がりました。

その火がおきびになったところを、山伏たちが気合いをかけて通ります。後を追って、参加者たちも一礼して火渡り。やけどはしなかったけれど熱く、あとまで火照りが残ったと話していました。

夜は、紫外線ランプを使って昆虫をおびき寄せて観察する「ライトトラップ」をして、多くの昆虫類を観察しました。

2日目は集落近くの大明神地域での保全活動。青空のもと、古くなった木道を取り換えたり、湿地の乾燥化を防ぐためにヨシやススキの草刈りをしました。

長らく休耕してきた棚田に水をいれたビオトープには、黄色や青のイトトンボ、シオカラトンボが無数に飛び交い、水中にはオタマジャクシやカエルが行き来し、
にぎやかになりました。

木道も清水の皆さんと参加者の協力によってだんだんと歩きやすくなっています。ヨシを刈るようになってから、これまでは負けてしまっていたショウブの自生種が次第に育つ範囲を広げてきています。

休憩の時は林の中を通って川に。冷たい水に飛び込んでみんなリフレッシュしていました!

次回は秋の回、どんな変化があるか、楽しみです。

梅雨明けの巻機山で本格キャンプ・・・燕市の小学生15人

南魚沼市清水地区で、7月27日(日曜日)から3泊4日のキャンプを行いました。参加者は新潟県燕市が運営する「長善館学習塾」の小学校6年生15名。子どもたちは普段の生活との違いに戸惑いながらも、自然の中で元気一杯に活動しました。

 

このキャンプは、共同での暮らしと活動を通して「自分への気付き」や「仲間との協力する大切さ」、「自然へ配慮する心」を育てることを目的に行われました。

みんなで薪から火を起こして料理しました!
みんなで薪から火を起こして料理しました!

1日目では集落を探索した後、役割や係を決め、川原にテントを張って宿泊場所を確保。森の中に穴を掘ってトイレも作り、かまどを作って生活の場を整えました。

頑張って沢を登りました!
頑張って沢を登りました!

 

2日目は沢に入って、水量の多い流れに苦戦しながらも全員無事に登りきり、夜は満天の星空を寝転びながら観察しました。
3日目は午前中に環境保護活動について話を聞き保全地域を散歩し様々な生き物を見つけ、午後はブナ林の間伐作業を行いました。
4日目はキャンプ地を片付け、活動中に出たゴミについて考えました。

子どもたち自身で活動を決める時間も設定し、ピザを作ったり川遊びをしたり、鬼ごっこしたりと、思い思いの時間を楽しみました。

キャンプの期間中、冗談を言って笑いあったり、時には意見が食い違ってぶつかったりする時もありました。時には家に帰りたいという子もいましたが、最後はみんな4日間を乗り越えたという達成感にあふれた笑顔になっていました。

子どもたちからのアンケートでは、多くが今回のキャンプから「仲間と協力する大切さ」「ゴミをださない工夫」「ゴミの処理の仕方」を学んだと回答していました。