日本には昔からコメの文化があった。コメの文化があれば、もみがら燻炭の技術もあった。中国とかインドとか、5,000ドルから6,000ドルあったら、モミがら燻炭する。外で燃やしたら温暖化に問題があるけれど、部屋の中に少ない分で高い温度で酸素を制限して燃やすとガスになって高い温度になる。それで水を沸かして発電することが出来ます。食べ物も電磁調理器で料理出来る。木を切らずにすみます。日本はお風呂とかあるからもう少しかもしれないが、インドなら100家族ぐらいのための電気ができる。代わりに灰が、もみ殻燻炭ですね。灰じゃなくて炭です。土に混ぜたら、土は良くなります。土の水を吸収する量は10倍に増える。もしコンポストと一緒に土にいれたらいい。ゴミもでない。森を切らなくても仕事出来る生活できる。地球温暖化の問題にもいい。
そういう技術は前からあったのになぜ勉強しなかったか。自然資源から始まったのではなく、どういうものを作ったら、どういうダム、どういう核エネルギーの工場を作ったら、偉い科学者がもっともうかるか、それを考えて作ったのではないですかということになる。本当に国のことを考えて技術を作ったか、それとも会社のことを考えてビジネス作ったか。そこに問題があります。
1つ目のエコノミックファンクション、経済的な働きと、2つ目の文化的な働きと、3つ目のハビタット的な住む場所としての機能があって、じゃあ4番目は何ですかといったら、エンターテイメント、あるいはリクリエーション的な機能。今もそういうところあるかも知れないけれど、コメの時期で一年のカレンダー、これはコメをまく時期、この時期に新しいコメたべる、もちを作る、お祭りがある。田んぼに行って人たちは歌を歌ったり絵を描いたりいろいろなことをしていた。今の田んぼはただの生産の場所になってしまっていてそういうことは、忘れてしまっています。いまは誰も歌も分らない、踊っていない。
同じように僕たち着ているものは、捨ててしまったらだれかの食べ物になる、それを分解する、あるいはただゴミになるか。そのゴミはどれくらい長い間残るか、それが心配。それは、農業は工業みたいに生産の場所だけじゃなくて、こういうことも環境的な働きもある。この田んぼは人間の見方から見ると田んぼですけれど、自然の見方から見たら水のため池です。たまることでゆっくり土の中にしみ込んで地下水を補っていく。
今は、外はすごく雪降っている。もし雪を輸出出来たらそこから入ってくるお金は、すごく恵まれている地域かも知れない。ちょっと深く考えてみたら,雪を「輸出」している。ここに雪降っているから日本の川にいまでも水が流れている。2カ月後で東京の川に流れる水はこの雪です。
これ分かりますね。何でしょうか。日本語で何と言うか。チョウです。チョウはみんな好きですね。きれいですねといって。これは何でしょうか。毛虫。これはきらいです。毛虫は嫌い、それから出来てくるチョウは好き。それは僕たちの考え方の問題。それがどう育ってこうなるかの考えはない。もちろん、毛虫がなければチョウはできない。このコネクションが分らないと生態系の流れは分からない。
現在は変な状況だけど、地下水を飲まないでペットボトルの水を飲まないといけない。ここにできるのは水の工場ではないでしょうか。おいしい水が取れると思います。水を売ったら、それお金になるかもしれない。ただ流れているじゃなくて、ためて瓶に入れたらお金になるかもしれない。ここの地域にはどんな草、どんなもので恵まれているか、それを商売にしようという考え方が基本です。
今は日本,世界中で同じような農業を作ろうとしている。僕たちの国は熱帯の国です。日本にたくさんあるものは僕たちにはありません。何がないですか。水がない。ここはこの雪で困っているけれど、一年中降る量は4,000mmぐらいといっていますね。カルカッタはインドの平均あたり1,200mm。これの4分の1ぐらい。インドの半分の面積では5-600mmぐらい。水があっても例えばカルカッタは1,800mm降りますね。これは1月から12月まで降るのだったら80%はこの3カ月の中に降って、前後にちょっと降る。あと5-6カ月は全然降らない。そういう生態系の中に住んでいます。そういう生態系あります。水たくさんあっても問題、少なくても問題。ディストリビューションの問題もあります。日本で問題になっている雪は蒸発しないから。太陽がないから蒸発しない。インドは毎日5-6ミリぐらい蒸発する。毎日5ミリ蒸発するともらっているお金より出て行くお金が多い。だから干ばつの地域がなる。インドは水がない。
もうひとつ何がないですか。ガソリンがない。ガソリンを使っている機械もない。それなのに、何でインドやアフリカは、アメリカや日本のような農業をしなくちゃいけない。それはおかしいですね。
あることもあります。何かありますかと言うと。インドにたくさんあるもの,日本にないもの、何でしょうか?
「人間の数」もちろん。もうひとつ。太陽のエネルギー。インドの空は365日の中に300日、12時間から13時間は太陽が出ている。それから電気作れば,恵まれている。ただだれもそれをお金と思っていない。
日本で木を植えたら背丈くらいなるのには長くかかる、7年かもしれない。インドでは簡単に1年で1m、2mになる。木を植えるような農業はインドで出来ます。ここで植えても時間がかかります。機械化の農業よりもその地域にあっている農業の方がいいです。ガソリンない。80%のガソリンをインドは輸入している。いま日本のニュースでアルジェリアの人質事件が流れています。一般的には当たり前と思っている。世界にイラクやアルジェリアのような国があっていつまでも僕らにガソリンをサプライしてくれると思って、その国に行って油を取る。でも石油の文化は、今の文化はある意味でゴミの文化と石油の文化です。石油の夢をいつまで僕たちは見ているか。電気作るのに石油,コメ作るのに石油。いま日本の稲を作る80%ぐらいの値段は、石油の値段。だからコメを食べているのではなくて石油を食べている。太陽のエネルギーで育ったコメでなくて石油で作ったコメです。だから3年か4年前に石油の値段が2倍になって、世界中の経済がどうなったか。
昔は牛のふんでたい肥を作ってコメを作っていた。これは5,000円札。5,000円札はポケットの中でも明日朝に5,500になることも4,500になることもない。それだけ。でも5,000円のバリューがある。もし僕が5,000円の野菜を買い、彼女が5,000円のミルクを買って、そこから5,000円の魚を買って、また5,000円の稲を買うとすれば、この紙は一日の中に2万ぐらいの仕事出来ます。
農業も考えてみたら、いまの技術で見たら、牛のふんはたい肥にしてまくのではなくて、このふんはこの入れ物にいれてまずバイオガスを作ります。微生物の力で、微生物にはサラリーを払うこともなくて、ただ場所を作ればいい。ガスで調理することが出来ます。ここからスラリーslurryが出来る。水っぽい,液肥みたいなもの。これはどこに使うと言ったら、タンクの中に入れてそこにアゾラという水草を植える。アゾラは30%の窒素を取り混みます。1台のトラクターが子供を生んで2台になることはないけれど、生きているものは増えるという力がある。1キロのアゾラは1週間で2キロになる。それぐらいの早さで育つ。僕たちが1週間に2倍になったらゾウになってしまう。それが自然の力。それをほとんどの人は雑草と思っている。この草は、アヒルにとってエサです。カモにとってもエサです。魚にとってもエサです。最後に残ったものは、マッシュルームとか作って、あるいはミミズを育てて、それをまた動物の食べ物にする。
これは一つの田んぼの生態系ですね。この中に、アゾラもあって、そのアゾラを食べて生きているカモもいて、そのカモのふんが落ちて田んぼのためになる。それでこの中にカエルも魚もオタマジャクシもいたら、それで自然の植物と生きている動物と微生物のサイクルが戻る。いまはこのサイクルが壊れているのでエネルギーは外から入れなければならない。
ものだけじゃなくてアヒルはどういうように歩きますか。僕みたいにちょっとまっすぐ歩けない。どうして神様はそういうものを作ったか。どういう価値がありますか。田んぼの中からいくと全部の稲を動かす、そこから虫が落ちてくる、それがカモのエサになる。そういう深い関係がある。水がいつも動いているからそこから,メタンも出ない。地球の温暖化の問題にもつながらない。今の田んぼの中に、水がもし流れないで、こういう溜まっていたら、そこに育つのは蚊だけです。いつも動いている水には、除草剤もまかなくていい。いつも泥で水が濁っているから太陽のエネルギーが底まで行かないから雑草が生えない。アヒルは、カモは、サラリー払わなくても草を食べてくれる。僕たちの仕事を減らすためにどういう動物を増やすべきか。世界中に田んぼ作るか、アワとかキビ作るかは別の話です。このサイクルと関係を作るのが仕事ですね。どうすれば自然は僕たちの畑、田んぼ、僕たちの毎日の生活の中に育てるか、そこが大切です。そこだけが言いたいことの中心です。あと雑草とかいう自然の資源は直接食べるだけではない。