オーナー田んぼで稲刈り

田んぼオーナー制度でコメを栽培している2枚の田んぼのうち1枚で稲刈りが行われました。雨模様が続き、稲の倒伏の恐れが強かった田んぼから急きょ刈り取りをしたとのことでした。

稲は最後の最後まで気が抜けない作物のようです。

今年の稲は田植え直後から6月前半の好天のおかげですくすくと成長しました。このため、稲の背丈は1メートル以上にもなっています。

田んぼに入ると胸まで埋もれるようになりました。

刈り取りが終わって天日干しが行われているオーナー田んぼ。1反余りの田んぼで、4段がけにして長さ30メートルほどの稲が収穫された。
刈り取りが終わって天日干しが行われているオーナー田んぼ。1反余りの田んぼで、4段がけにして長さ30メートルほどの稲が収穫された。

穂が出て、実が入り始めた後も順調でしたが、秋口の雨が思わぬ効果を及ぼしました。歯や穂についた雨しずくの重みで稲が根っこから倒れてしまうのです。

そもそもコシヒカリは腰が弱いことで知られていました。農家のみなさんはその成育具合を調整しながら背丈を低く抑え、倒伏しないようにして、育てる技を持っています。

しかし、今年はその技以上に天候が順調だったようです。

南魚沼地域の平野部では、ほぼ全面にわたってぺっしゃんこになってしまった田んぼも珍しくありません。平野部から300メートル前後高い場所にある栃窪地区は、まだ倒伏が少なかったのですが、9月中旬から一部で倒れるところが出てきました。

このため、2枚あるオーナー田んぼの1枚は、急きょ9月24日に刈り取りをすませました。

一枚隣の田んぼでは、稲が倒れる「倒伏」が始まった。今年は稲の生育が良かったために背丈が高くなり、早く倒れてしまったという。
一枚隣の田んぼでは、稲が倒れる「倒伏」が始まった。今年は稲の生育が良かったために背丈が高くなり、早く倒れてしまったという。

その後も台風の影響も予想されて農家のみなさんは大変気をもんだのですが、先週はほぼ全部晴れ。晴れてみるとまだまだ稲穂の軸は青く、さらに米粒に栄養が流れ込む状況なので、一転、刈り取りを遅めると言うことになっています。

コメ作り、なかなか微妙な案配です。

参加者のみなさんの大根報告/浅井さん、宮部さん編

「私がまいた大根はどうなったの?」
参加者のみなさんの大根の様子を報告します。

 参加者のみなさんがどうやってた根をまくか相談した場所に、大根が育っていました。種を袋から出して分けたときの「こぼれ種」です。
参加者のみなさんがどうやってた根をまくか相談した場所に、大根が育っていました。種を袋から出して分けたときの「こぼれ種」です。

いつも報告されている写真は「講師の桑原祐子さん指導後のうね」。
講座では、祐子さんに指導してもらう前に、まず参加者のみなさんで相談して、何も教わらずに種をまいてもらいました。初めて大根の種を見た人もいた中で、みなさん考えに考えて種をまいてもらいました。
さてどうなっているでしょう?指導後の写真と比べてみると、それぞれ違いがあるようです。

秋の山sweets「ヤマボウシ」

朝集落センターへ向かう途中、区長さんのお宅の庭木に鮮やかな赤い実がなっていました。

 自然の木は大きさもいろいろでしょうが、この庭木は高さが2m半くらいで、枝ぶりもたてに細長くなっています。身長164㎝の私が手を伸ばしてすぐに実を採ることができました。
自然の木は大きさもいろいろでしょうが、この庭木は高さが2m半くらいで、枝ぶりもたてに細長くなっています。身長164㎝の私が手を伸ばしてすぐに実を採ることができました。
 ヤマボウシの実。中に直径5-6ミリくらいの種が2−3個入っています。まるごと口に入れて皮と種だけ出します。さくらんぼより少し薄いようなやさしい甘さで、皮の近くはシャリシャリしています。
ヤマボウシの実。中に直径5-6ミリくらいの種が2−3個入っています。まるごと口に入れて皮と種だけ出します。さくらんぼより少し薄いようなやさしい甘さで、皮の近くはシャリシャリしています。

「おはようございます」と、お庭にいらっしゃった区長さんに声をかけて聞いたところ「ヤマボウシ」の実だということがわかりました。昔は子どものおやつだったそうです。
5月から6月頃に、ハナミズキによく似た白い花のついている木を集落内のあちらこちらで見かけました。これから山は秋の味覚の季節です。

「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第7番」稲刈りシーン撮影

去る9月24日は、絶好の稲刈り日和となった。南魚沼市内で高野・大前が借りてコメを作っている無農薬田んぼでも、稲作指南役の山田孝太郎さんと共に、約3畝分のコシヒカリの手刈りによる稲刈りが行われた。

 高野が稲を刈る様子を間近で撮影。このカットが採用されれば、かなりのアップではないだろうか。
高野が稲を刈る様子を間近で撮影。このカットが採用されれば、かなりのアップではないだろうか。

手伝いとして参加した事務局スタッフは10時半近くに田んぼに到着。高野・大前宅の近くの広場に車をとめて降りると、すぐ上の方から「来ないかと思ったよー。こっちだよ」と、高野の声がした。上越線の線路が通る小高い丘のふもとに高野らの家があり、田んぼはその中腹にあった。見上げると、彼女の傍らにはテレビで見たのと同じ映画の撮影陣がいた。「地球交響曲」の龍村仁監督とプロデューサーのゆかり夫人、撮影スタッフのみなさんだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「地球(ガイア)の声がきこえますか。」という呼びかけで始まる映画「地球交響曲」は、今この時代に、母なる星・地球の未来にとって示唆にあふれたメッセージをもつ人々をドキュメントしたオムニバス映画です。
地球上の様々な土地で、現代の常識にとらわれず、素晴らしい未来を築きつつある人達を訪ね、お話を聞きました。その珠玉のメッセージが、美しい自然の映像とハーモナイズして、あたかも一つの交響曲のように物語られていきます。
この映画「地球交響曲」では、地球上のあらゆる“いのち”が、地球という大きな“いのち”を形作っている、母なる星・地球がひとつの大きな美しい生命体であるとして描かれています。この地球環境を守る大切さを訴えかけている「母なる星・地球の映画」です。
(製作・配給:株式会社オンザロード ホームページより)

「地球交響曲」公式サイト
http://www.gaiasymphony.com/
龍村仁監督公式ブログ
http://jtatsumura.exblog.jp/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 晴天とは言え雲が多かったこの日、太陽が隠れることもしばしば。太陽が出るのを待ちながらハザカケを手伝って下さる撮影スタッフのみなさん。
晴天とは言え雲が多かったこの日、太陽が隠れることもしばしば。太陽が出るのを待ちながらハザカケを手伝って下さる撮影スタッフのみなさん。

何を隠そう、その地球交響曲の最新作・第7番に高野孝子の出演が決定し、その撮影がこの田んぼで行われたのだ。太陽が雲に隠れる度に撮影を中断していたが、午前中と刈り終わる頃を主に撮影していたようだった。
午後には、ヤップ島プログラム1期生(当時高校生!)の中竹亜衣さんも八王子から登場し、プロデューサー自らほぼ一日稲刈りを手伝い、ほかの撮影メンバーも大活躍で、最大8名の力を借りて、午後4時半、ようやくハザカケまで終了した。

第7番は再来年完成予定。撮影は始まったばかり。乞うご期待!

いきものプロジェクト第4回報告

ヤゴ、オタマジャクシ、ゲンゴロウなど、初秋の水辺の生き物を観察しました。
9月21日(日)午後、小雨のぱらつく中、栃窪いきものプロジェクト第4回が行われました。栃窪集落センターに集合した南魚沼市内からの参加者3名は、講師の深沢和基さんとともに、前回(7月31日)と同じ「桐木平」の田んぼ跡の沼地に住む生き物を調べました。

目的地に行くまでの道も前回と一緒でしたが、生き物の様子は全く異なり、何度も足を止めて観察しました。
道路からすぐ見える山すそにトリカブトの紫の花が咲いていたり、とある民家の周りあちこちにたくさんのジョロウグモの巣があり、すぐ道路わきのところでも巣を作っていたりしました。ジョロウグモは本来森や林にいるクモなのだそうです。
農道に入ってからは、濃いピンクのツリフネソウ、色違いで黄色のキツリフネ、オニグルミなどの植物、側溝の水が合流する場所ではシマアメンボやヨシノボリを観察しました。

 1番多く見つかったギンヤンマのヤゴ。オタマジャクシを食べている。
1番多く見つかったギンヤンマのヤゴ。オタマジャクシを食べている。

目的地に着くと、田んぼ跡の沼の表面を網で引き寄せながらすくい上げて、そこにいる生き物を観察しました。一番多かったのはギンヤンマのヤゴで、1時間足らずで9匹見つかりました。マツモムシやクロゲンゴロウも数匹いました。深沢先生によれば「クロゲンゴロウは、前回は幼生だけで成虫はいなかったので、この1か月半の間に成虫になったのだろう」ということでした。「春の生き物」という印象が強いオタマジャクシも10匹近く網にかかりました。この姿で越冬するのではないかと言うことでしたが、観察用のケースの中でヤゴやゲンゴロウに食べられてしまいました。
植物では、ミズオオバコ、ホタルイ、ミクリ、ガマなどを観察しました。

定点観察をしている、沼の向こう側にも行ってみました。そこではしま模様の小さいヤゴや、4−5㎝はあるおおきなオタマジャクシ、3㎝くらいの小さいイモリ、子を背負っていないコオイムシ、ガムシなどを観察しました。

そのまま定点観察も行いました。マツモムシ、ギンヤンマのヤゴ、他のヤゴ、タニシ、オタマジャクシ、ゲンゴロウを観察しました。

 シマアメンボ。よく田んぼにいるアメンボより体が丸い。湧水のきれいな流れや山際の水路などに住んでいる。
シマアメンボ。よく田んぼにいるアメンボより体が丸い。湧水のきれいな流れや山際の水路などに住んでいる。

集落センターに戻ってからのふりかえりでは、参加者から「ミズオオバコを初めて見た」「子ども心に帰った」「こういう魅力をみんなで共有したい」「調べるほど疑問が出てくる」などの感想が聞かれた。また深沢先生からは「沼の植物はほとんどが昔ながらのもの。来年はそれらを詳しく調べてみるのも面白い」という提案もありました。

次回は10月18日(土)午後1時からです。秋が深まり、生き物の様子はどのように変化していくのでしょうか。田んぼのイロハの参加者も加わり、みんなで観察する予定です。

大豆収穫

 枝豆をていねいに収穫する祐子さん。1本のクキには、まばらに10個前後の枝豆が実っています。とても手間のかかる作業です。
枝豆をていねいに収穫する祐子さん。1本のクキには、まばらに10個前後の枝豆が実っています。とても手間のかかる作業です。

9月18日、1限(6月15日)に植えた大豆が無事「完全無農薬枝豆」として収穫を迎えました。

朝8時。畑に行ってみると、講師の桑原祐子さんは大豆のうねの真ん中で枝豆採りをしていました。丈の長いもので1m以上にも生長した大豆の中には、倒れてしまったものもあり、それを畑のネズミがかじった跡も確認しました。
枝豆の食べ頃はほんの一瞬で、祐子さんはこの時期を逃すまいとせっせと収穫していました。
この枝豆は、苗を植えた第1回参加者に送られます。

 枝豆が実っている様子。
枝豆が実っている様子。