低温被害でイロハ田んぼ育たず

5月中旬に田んぼのイロハで手植えした「イロハ田んぼ」は、低温被害でイネの生育がほとんど止まってしまいました。

田植えから4週間近くたったのに、田植え直後とほとんどみかけが変わらないイロハ田んぼ。
田植えから4週間近くたったのに、田植え直後とほとんどみかけが変わらないイロハ田んぼ。

低温被害がついに出ました。
今年は、3月が暖かく、4月に寒気が入り、5月の連休の後もまた寒さが続いて、新潟県には低温注意報がずっと出ていました。

このため、5月中旬に植えた苗が、ほとんど育たない状況でした。5月16日に、TAPPOの「休日農業講座、田んぼのイロハ」で田植えをした場所では、苗がほとんど育たないままです。

根元が茶色いままのイロハ田んぼの苗(右)と、元気な隣の田んぼの苗(左)。
根元が茶色いままのイロハ田んぼの苗(右)と、元気な隣の田んぼの苗(左)。

6月8日午前10時ごろに、苗のいくつかを抜いてみると根っこが茶色くからまったままになっています。本来なら白い元気な根が、どんどんと四方八方に伸びる時期なのですが、全然伸びていません。

一部の苗は倒れて水没しているもののあります。
6月に入って田植えをした隣の田んぼの苗は、しっかりして、白ヒゲのような太い根っこが飛び出していました。

「こうなったら、化学肥料の窒素をぶち込めば助かるのだか」と、通り掛かりの農機具屋さんはいいます。が、ここは完全有機無農薬田んぼです。

「もう一度植え直させてくんないかい」。管理をしているとちくぼパノラマ農産の笛木晶社長が、残念そうに話しました。

今週末には、この田んぼで草取りを予定していたのですが、それどころではにない状態です。田植えのやり直しになりそうです。植え直し田んぼはほかにもいくつもあるとのころです。

自然と向き合うのは、なかなか大変なことのようです。