エコな技「燻籾(くんたん)」

集落内のとあるお宅で、収穫したイネのモミがらを炭にしていました。

この頃、気温が15度を下回る日が続いています。今日は午前10時で11度でした。
集落内では、収穫した野菜を干したり、観葉植物を寒さから守ったりと、冬支度が始まっています。外ではコオロギなどの虫の音が、休みなく響いています。

高さ1メートル以上のモミがらの山。表面からは少しけむりがのぼっています。
高さ1メートル以上のモミがらの山。表面からは少しけむりがのぼっています。

さて、9日にとあるお宅の前を通りかかると、脇の田んぼの近くにモミがらの小山があり、そこからけむりが上っていました。家からでてきたおばあさんに聞いたところ、モミがらの炭を作っているのだと教えてくれました。
モミがらの山にはささっている筒の中で新聞などを燃やし、その熱でモミがらを炭にするそうです。ある程度黒くなったら水をかけておかないと、加熱し過ぎて白い灰になってしまうとか。

このモミがらの炭を「燻籾(くんたん)」と言い、畑の消毒などに使うそうです。また、昔は雪どけのあとに稲の苗を育てる場所(苗代)を作るのにも使っていたと、おばあさんは話していました。

火がついている訳ではなく、内側からの熱で炭になっていました。
火がついている訳ではなく、内側からの熱で炭になっていました。

お米の外側のからにも手を加え、いろいろな使い道を考え出す、エコな技ですね。