「生きもの」タグアーカイブ

泥まみれ、でも楽しい稲刈りでした。

Rice harvesting workshop after the long rain

 エコプラスの休日農業講座「田んぼのイロハ」稲刈り編が、2026年9月19-20日の週末に新潟県南魚沼市塩沢地域で行われました。2歳や5歳の子どもたちやドイツやカナダからの参加者など、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、みんなで一緒に稲刈りを楽しみました。

On September 19–20, 2026, participants gathered in the Shiozawa area of Minamiuonuma City, Niigata Prefecture, for Ecoplus’s weekend agricultural program, “ABC in Rice Paddy.” People of all ages and backgrounds took part, including young children and participants from Germany and Canada.

 2日目が雨予報だったため、予定を変更し、稲刈り作業は初日の午後に行いました。今年は長雨の影響で田んぼはびしゃびしゃ。少し気を抜くと長靴がはまって動けなくなってしまうほど。倒れてしまっている稲も多く、作業はなかなか進みません。

With rain forecast for the second day, we moved the rice harvest to the afternoon of the day one. Because of the weeks long rainy weather, the paddies were extremely muddy. Our boots often sank into the mud, and some of the rice stems had fallen over, making the work quite challenging.

 雲は多いながらも、陽の光が降り注ぎ、刈り残しの田んぼの黄色と青空、遠くにそびえる巻機山(1,967m)などの山並み。絶景が広がりました。他の参加者と会話を楽しみながら手を動かす人、「夢中になって没頭していた」という人、その中で子供たちが「ヤッホー!」と叫び、大人もそれに応える楽しい空間になりました。4時間ほどで2枚の田んぼの稲の刈り取りを終えました。

Although the sky was cloudy, sunlight streamed down, and the view—with the yellow of the unharvested rice fields, the blue sky, and the mountain range including Mt. Makihata (1,967 m) towering in the distance—unfolded into a breathtaking panorama. Some participants chatted with others while working, while others said they were “completely absorbed in the task.” Amid all this, the children shouted “Yaho!” and the adults responded in kind, creating a joyful atmosphere. In about four hours, we finished harvesting the rice in two fields.

魚沼盆地を見下す「観音様」。雄大な光景でした。

 曇り空となった2日目は、標高500メートルから700メートルの栃窪地区の散策。元高校教師の深沢和基さんが同行してくれました。子どもたちは行く先々でカナヘビなどを見つけては「深沢さーん!」と元気に報告する姿が見られました。栃窪集落の上にある通称「観音様」からは、魚沼盆地を一望しながら、地形や土地の歴史、東京との関係などについて学びました。栃窪集落がある西側の丘陵は、古くは海の底。流れ出る沢の水はミネラルに富んでいて、南魚沼でも特に美味しいお米ができるそうです。

On the second day, we took a walk through the Tochikubo area under cloudy skies. The area lies at an elevation of 500 to 700 meters. Mr. Fukasawa Kazuki , a former high school teacher, accompanied us. Everywhere we went, children spotted creatures like skinks and cheerfully called out, “Mr. Fukasawa!” to report their findings. From the spot above the Tochikubo settlement, commonly known as “Kannon-sama,” we took in a panoramic view of the Uonuma Basin while learning about the area’s topography, history, and connection to Tokyo. The western hills where the Tochikubo settlement is located were once the bottom of the sea. The water flowing from the streams here is rich in minerals and said to produce some of the most delicious rice in Minami-Uonuma.

日熊恵一さんの作業場を見学。お米になるまでの過程を教えてもらいました。

 その後は米農家の日熊恵一さんのもとを訪ね、刈り取った稲がお米になるまでの乾燥や選別といった工程を、実際の機械を見せていただきながら説明していただきました。日熊さんの話を聞いた参加者の一人は、「稲作が機械化されて楽になったかもしれないが、農家さんの経験や知恵、技術が、お米の出来具合を担保しているのではないかと思った」と振り返りました。

Later, we visited local rice farmer Higuma Keiichi. He showed us the machineries used to dry and sort the harvested rice and explained how it is processed before reaching consumers. One participant reflected: “Even though machinery has made rice farming easier, I was reminded that the quality and taste of rice still depend greatly on farmers’ experience, knowledge, and skills.”

他にも、参加者たちからは様々な感想が寄せられました。

「お米の一粒一粒がどれだけの手間暇かけて作られているのかを改めて実感した」

「自分の食べるものを作るということにとても興味が湧いた」

「一緒に田んぼ作業をする中でずいぶん相手のことを理解したり、仲良くなったりできること、その過程に言語の違いはあんまり関係ないことを学んだ」

Participants shared many other reflections:

“I realized once again how much time and effort goes into producing every grain of rice.”

“I became very interested in growing the food I eat myself.”

“Working together in the rice paddies helped us understand each other and become closer. I learned that differences in language don’t matter as much when we work together.”

さわやかな山里で夏のキッズキャンプ!8月8−10日

山からの冷たい水の中で大はしゃぎ
 エコプラス恒例の夏のキャンプを、新潟県南魚沼市清水集落を舞台に開催します。標高600m、涼しい風が吹き渡る山里を舞台に、野外での暮らしを組み立て、自然にふれあい、満天の星空に出会います。

【趣旨】シンプルな暮らしと自然の中での活動を通して、自然と近づく。仲間と協力する。自ら考えて工夫し行動する経験を積む。
【日時】8月8日(火)から10日(木)の2泊3日
【場所】新潟県南魚沼市清水地区
【集合】(現地)8日午前11時半予定、(東京駅)午前8時半
【解散】(現地)10日午後3時予定  (東京駅)午後5時すぎ
  東京駅と現地の間はボランティアスタッフが同行します。
【参加費】1万8千円(1日目の夕食から6食、プログラム費、保険などを含む。現地までの交通費は別途)
【対象】小学5年生から中学生まで
【指導】エコプラス代表理事高野孝子(凍結した北極海横断、アマゾン川下りなど世界各地の自然の中で活動。早稲田大学教授)
【内容】テントまたはタープ下での寝袋泊、野外調理。自然ゲーム、沢歩き、アートづくり、星空散歩

申し込み

以下の項目を記入して、送信して下さい。事務局から折り返し健康調査票などを送らせていただきます。

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清水・大明神地区の手入れをしました

大明神の真ん中にある通称大岩の回りを刈る和義さん
大明神の真ん中にある通称大岩の回りを刈る和義さん

生物多様性プロジェクトを展開中の南魚沼市清水集落で、集落の2人とエコプラスの1人の3人で草刈りをしました。あっという間にカヤやススキが成長していました。

2015年6月27日の午前中、集落の2人とエコプラスの1人の計3人で、大明神地区の草刈り作業を行いました。

モリアオガエルが卵を産むビオトープでアシを刈る彰一さん
モリアオガエルが卵を産むビオトープでアシを刈る彰一さん

今年は、以前に1回草刈りを行っていて、今回が2回目。水を引いたビオトープや、ハッチョウトンボが出てくる棚田跡などに、背丈を越すカヤやススキが茂り始めていました。

雨になると言う天気予報に反して、時折鋭い夏の日差しが出るむし暑い天候。3人は、杉林の中の巡回コース、ビオトープを巡る木道ルート、それに大明神上部地区のススキが生い茂った場所に分かれて、刈り払い機で作業を進めました。

刈り払いが進むと、一気に視界も開けて、低い場所まで風が通るようになり、トンボ達があちこちを飛び回り始めました。

池では青いイトトンボが産卵を繰り返し、シオカラトンボやアカトンボたちが無数に飛び回っていました。

池の周辺からは乾いたようなモリアオガエルの声も聞こえ、多様な生きものが満ちあふれていました。

雪の中でカモシカやウサギ、リスに出会う

2015年2月28-3月1日、新潟県南魚沼市の清水集落で、「清水生きもの復活大作戦早春の巻」を行いました。雪に覆われた森を歩き、森の生きものを食事にいただいて、山里の自然と暮らしにふれました。

山里の生物多様性を高め、地域づくりにもつなげようと展開している「生きもの復活大作戦」では、初めての雪の季節の開催となりました。

参加したのは首都圏からの親子連れ、会社員、学生など計12人。北野日出男・元日本環境教育フォーラム会長、横山隆一・日本自然保護協会参事、深沢和基・六日町高校教諭の3人の専門家も勢ぞろい、集落住民も加わりました。

大きなブナの木の下で、ティータイム。
大きなブナの木の下で、ティータイム。

初日は、穏やかな天候で陽が差す春のような陽気。除雪された道路から、高さ2m以上もある雪の壁を上ってかんじきをはきました。地元で今も使われる伝統的な丸いかんじき。村人はヒモを使って簡単に装着していますが、慣れない参加者は、何度もはずれて四苦八苦です。

数百m先の斜面にいたカモシカの姿を単眼鏡などで追います。
数百m先の斜面にいたカモシカの姿を単眼鏡などで追います。

広い雪原を歩いていくと、遠くの雪の斜面にカモシカを発見。双眼鏡や単眼鏡で見ると、急な場所で雪の中から頭だけ出ている木の枝に盛んに食いついているのが観察できました。

雪の中でカモシカやウサギ、リスに出会う。

数百年のブナの大木が並ぶ斜面を、かんじきで進みます。
数百年のブナの大木が並ぶ斜面を、かんじきで進みます。

2015年2月28-3月1日、新潟県南魚沼市の清水集落で、「清水生きもの復活大作戦早春の巻」を行い、高さ3m前後の雪に覆われたブナ林などを伝統のかんじきで歩きながら生きものの息吹を感じました。

山里の生物多様性を高め、地域づくりにもつなげようと展開している「生きもの復活大作戦」では、初めての雪の季節の開催となりました。

集落のすぐ前の斜面にいたカモシカ。
集落のすぐ前の斜面にいたカモシカ。

参加したのは首都圏からの親子連れ、会社員、学生など計12人。北野日出男・元日本環境教育フォーラム会長、横山隆一・日本自然保護協会参事、深沢和基・六日町高校教諭の3人の専門家も勢ぞろい、集落住民も加わりました。

初日は、穏やかな天候で陽が差す春のような陽気。除雪された道路から、高さ2m以上もある雪の壁を上ってかんじきをはきました。地元で今も使われる伝統的な丸いかんじき。村人はヒモを使って簡単に装着していますが、慣れない参加者は、何度もはずれて四苦八苦です。

広い雪原を歩いていくと、遠くの雪の斜面にカモシカを発見。双眼鏡や単眼鏡で見ると、急な場所で雪の中から頭だけ出ている木の枝に盛んに食いついているのが観察できました。

杉林に入った直後、先頭を歩いていた専門家が、スギの根元を確認すると、隠れていたウサギが飛び出しました。数人だけでしたが参加者も真っ白なウサギを見ることができました。

杉林の中は、前日の雪で枝にたくさんの雪が積もって、クリスマスを思わせる光景でした。

2日目は、集落の背後にあるブナ林を探索。杉林とは違う開放的な空の広さを感じました。すぐそばから、コココココッと約20秒間隔で続くキツツキの音。「これはアカゲラ」と専門家のみなさんが説明してくれます。

歩いていくと、突然頭の上で慌ただしい鳥の鳴き声が聞こえました。同時にばたばた2羽が追いかけあうように飛び回っています。縄張りを巡ってのオス同士の争いとのこと。つがいになる相手の候補であろうメスもそばの木々を移っていて、春の子育ての時期が近づいていることを感じました。

宿舎となった民宿では、主人が撃ったシカやイノシシの肉、塩漬けなどで保存してきたさまざまな山菜が食事に登場しました。地域の皆さんとの交流会も含め、自然に近い場所での暮らしを感じる2日間でした。

(終了しました)清水いきもの復活大作戦・早春の巻(2月28日-3月1日)参加者募集

晴れた朝、雪の上には動物たちのさまざまな跡が残っています。
晴れた朝、雪の上には動物たちのさまざまな跡が残っています。

雪の季節に初めて開催します。雪上の足跡などから生きものの冬の姿を追います。集落の除雪作業も手伝います。

耕作放棄された田んぼに再び水を入れ、かつての生物多様性を復活させて、地域の財産として、地域の活性化、環境学習に活かしていく「大作戦」。雪の中で生きものたちはどう過ごしているのか。春の気配が漂う雪の世界で、自然と暮らしを考えます。

かんじきをはいて、雪に覆われたブナ林を進みます。
かんじきをはいて、雪に覆われたブナ林を進みます。

【日時】2月28日(土)〜3月1日(日)
【場所】新潟県南魚沼市清水地区
【費用】民宿泊 10,800円
(宿泊費・2日目の昼食・保険料・交流会費)
民家での寝袋泊の場合 6,800円
【集合】越後湯沢駅に11時20分(迎えに行きます)か現地に正午集合。
上野発6時26分発の高崎線に乗ると高崎と水上で乗り換えて、10時21分に越後湯沢駅につきます。
帰りは14時46分塩沢発で水上、高崎乗換で18時50分に上野着。片道3,350円です。
【定員】20名程度
【内容】かんじきハイク、植物ごとに異なる冬芽の観察、雪の上の足跡を見るアニマルトラッキング、地域の除雪活動への手伝い、冬の保存食講座など
【対象】自然保護、環境に興味のある方どなたでも
【申込】エコプラス「TAPPO南魚沼やまとくらしの学校」
025-782-5103 tappo@ecoplus.jp

ブナの原生林などで、秋の自然と味覚を堪能

明るいブナ林をみんなで散策。途中にはアケビの実が成り、足下にはいろんなキノコが顔を出していました。
明るいブナ林をみんなで散策。途中にはアケビの実が成り、足下にはいろんなキノコが顔を出していました。

2014年9月27-28日の週末、新潟県南魚沼市の清水集落を舞台に「清水生きもの復活大作戦秋の巻」を行い、ブナ林や棚田跡で自然を観察。季節を迎えた原木ナメコたっぷりの食事を楽しみました。

2014年9月27-28日の週末、新潟県南魚沼市の清水集落を舞台に「清水生きもの復活大作戦秋の巻」を行いました。首都圏や地元からの幼稚園生から82歳の専門家までが一緒になって、ブナ林や棚田跡で自然を観察。季節を迎えた原木ナメコたっぷりの食事を楽しみました。

保全地域での観察。以前は乾燥してカヤなどが密生していた棚田跡は、水を引き込んだために次々と生きもの姿が戻ってきています。
保全地域での観察。以前は乾燥してカヤなどが密生していた棚田跡は、水を引き込んだために次々と生きもの姿が戻ってきています。

2日間とも透き通った青空が広がる絶好の日和。標高1,700m以上の稜線付近は、鮮やかな赤、オレンジ、黄色に色づいていました。

初日は、集落からさらに奥に入った標高1,000m前後で、清水集落が地域活性化のために展開している原木ナメコの栽培現地を訪問しました。一部が黄色くなり始めたブナ林は、真上からの強い日差しを通してきらきらとした明るさ。落ち葉に半分埋もれた直径50センチもある原木からは、所々、ナメコが発生し始めていました。

集落では、2008年から毎年、10本前後のブナなどの払い下げを受けて、ナメコ菌を打ち込んできました。菌打ち後、2年ほどしてやっと出てくるナメコは、500円玉を超す大きさに育ちます。今回は出始めの小さなものも含め、計7キロが収穫できました。

ブナの巨木には、クマがよじ登ったつめ跡があちこちに。村人から「春先、冬眠明けのクマが木に登って新芽を食べた跡だ」との説明を受け、参加者一同が、高さ20m近いブナを見上げ続けました。

2日目は、4年目に入った棚田跡の環境保全地域の観察と保全活動。水を入れた棚田跡を網ですくうと、動くものが次々と見つかりました。大小さまざまなヤゴ、長さ数ミリの昆虫の幼生、コオイムシ、ゲンゴロウの仲間。長さ数センチ、首にえらが出ていた四つ足の生きものは、アカハライモリの幼生だろうと専門家の一人、深沢和基さんが説明してくれました。

今回は巻機山への登山客が殺到して清水地区の民宿が混雑したため、活動の拠点は、昭和初期に建てられた古民家を使わせてもらいました。食事は、地元の一番のお勧め、原木ナメコをゆでてそのままという「ナメコじょっき」のほか、汁には最高といわれる「アマンダレ(クリタケ)」と呼ばれるキノコも入ったけんちん汁、無農薬天日乾燥の最高級コシヒカリのご飯など。クマ肉の差し入れもあり、村人も参加した懇談会では、村の暮らしについての話があふれました。

快晴とあって、夜には星空観察も。明りのない道にみんなで寝転がって、天の川がくっきり浮かぶ星空も楽しみました。

参加者からは「すべてが初めての体験でした」「ナメコがおいしかった」などというコメントが続きました。

清水の自然と山伏の祭りに触れる〜いきもの復活大作戦夏の巻

2014年8月2-3日、新潟県南魚沼市で「清水いきもの復活大作戦・夏の巻」が開催されました。今回も、伝統を受け継ぐ山伏たちとも出会い、山里の自然と暮らしにひたりました。

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山に向かって祈祷する山伏たち。いまも暮らしの中に山伏の活動が息づいています。

 

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山から流れる小さな流れに、ヤマアカガエルが潜んでいました。

エコプラスが経団連自然保護基金の支援を受けて展開している「清水いきもの復活大作戦」の2014年2回目の活動が、新潟県南魚沼市清水集落で、8月2-3日にかけて開催されました。首都圏や地元からの13名と専門家のみなさんが清水に集まりました。

1日目は山伏たちの火渡り行事に準備から参加。地域のみなさんや山伏のみなさんと一緒になって、火祭りのまきをくみ上げたり、会場を整えたり。本番の祭りではほら貝の音とともに繰り広げられる力強い祈りに圧倒されました。

夜は、光を使って昆虫を集めるライトトラップ。2日目は地域住民と一緒になっての保全地域の木道整備などに汗を流しました。

詳しくは、以下からどうぞ。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=1141

秋の巻は9月27-28日の予定です。早めのお申し込みをお待ちしています。

来訪者と住民がいっしょに生態系保全活動

集落の中で見つかった大きなモリアオガエル。産卵直後でお腹がへこんでいる。
集落の中で見つかった大きなモリアオガエル。産卵直後でお腹がへこんでいる。

「清水生きもの復活大作戦・初夏の巻」が、2014年6月14-15日に新潟県南魚沼市清水集落で開かれました。首都圏や海外からの参加者9人に、地元住民5人が加わり、集落散策や、保全地域の木道整備などをしました。

奥山の棚田跡に、稲作をしていた当時の生態系を呼び戻す「清水生きもの復活大作戦・初夏の巻」が、2014年6月14-15日に新潟県南魚沼市清水集落で開かれました。首都圏や海外からの参加者9人に、地元住民5人が加わり、一緒に集落を散策し、保全地域の木道整備を実施。夜は地酒をくみ交わしながら、少子高齢化が進む集落のあり方などを語り合いました。

大きくなったショウブの群落。カヤなどを刈る保全活動で群落が大きくなった。
大きくなったショウブの群落。カヤなどを刈る保全活動で群落が大きくなった。

初日は、雨が残る中での集落散策から始まりました。村人が「地域ガイド」となって自然と暮らしについて語りながら20戸弱となった集落を回ります。
昭和の初めの大火災で村の半分の家が焼けた際に、幹を焦がしながらも残りの家を守ったと伝えられるスギの木や、山の神様をまつる神社などを巡りました。
民家の脇には、雪消しのための池が必ずあり、そのへりの草にふわふわした白い固まりが見つかりました。「これはモリアオガエルの卵のかたまりで、あわの中にうもれている卵からかえったオタマジャクシは水面にポトンと落ちていく」と住民が説明。そばの草の間に卵をうんだばかりでお腹がへっ込んだモリアオガエルのお母さんも見つかりました。

青空が広がった午後の後半。棚田跡に水を引き入れた保全地域を訪ねました。水の中には無数のオタマジャクシがあふれ、水面の上をシオカラトンボやイトトンボが飛び交っていました。そばにある杉林を巡る散策路を進むと、倒木に陸にすむ巻貝のキセルガイの一種が見つかりました。数メートルおきに珍しい生きものが登場し、住民や専門家の話を聞いていると、あっという間に時間が過ぎました。

2日目は、朝から保全地域の整備作業。4年前の活動開始時から設置してきた杉の端材を使った木道を補修し、湿地に進出してくるカヤなどを抜き切りしました。数百メートル四方に広がる棚田跡と杉林からなる保全地域は、これまでの活動で自然観察がしやすくなり、棚田部分で進んでいた乾燥化を押さえることが出来てきています。
最初に見つかった際には珍しいと専門家から注目されたショウブの自生種は、ごく一部にしかなかったのが、今回は棚田地区の中央部分に広範囲に確認できました。

米国から参加した研究者は「24時間の間にこれだけのことを体験出来てびっくりしました」と話していました。
地域住民も「一緒になって活動出来てよかった」「何十年後かには日本中の集落がうちのような限界集落になるはずで、一緒に課題を考えたい」などと話していました。

次回は、8月2-3日の週末に「夏の巻」を行います。2日には、集落の神社で行われる山伏たちによる火渡り神事にも参加させてもらいます。

新潟県のシンポジウムで清水地区の保全活動を発表

阿部和義さんが保全地域の水辺に生息する生き物を紹介しました。
阿部和義さんが保全地域の水辺に生息する生き物を紹介しました。

エコプラスが清水集落のみなさんと一緒に展開している生物多様性プロジェクトを、12月14日の新潟県主催のシンポジウムで発表しました。

2013年12月14日午後、新潟県庁で県主催の「水環境保全シンポジウム」が開かれました。この中

パネルや資料を通して、清水集落やエコプラスの活動を紹介しました。
パネルや資料を通して、清水集落やエコプラスの活動を紹介しました。

で、4つの活動紹介があり、その1つとして清水活性化委員会委員長の阿部和義さんが清水地区でのプロジェクトを発表しました。

詳しくは以下特設サイトをご覧ください。

 

【清水いきもの復活大作戦特設サイト】
http://ikimono.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=606